大相撲名古屋場所千秋楽
今場所は3横綱のうち稀勢の里関が初日から、白鵬関が4日目から、鶴竜関が6日目から休場し、3横綱全員が休場となりました。3横綱とも全員30代で、稀勢の里関の復活はないでしょうから、深刻な事態だと思います。大関陣では、新大関の場所となり初日から5連勝していた栃ノ心関が6日目の取り組みで負傷して7日目から休場となり、おそらくは少なからぬ人が有力な優勝候補と考えていただろう、白鵬関・鶴竜関・栃ノ心関の3人が、前半でいずれも休場するという何とも残念な場所となりました。栃ノ心関の休場は、新大関でしたから勇気の必要な決断だったでしょうが、今後を考えると英断だと思います。来場所での巻き返しに期待しています。
上位陣は高安関を除いて全員30代で、高安関は20代とはいっても安定感に欠けます。本来は、照ノ富士関がとっくに横綱に昇進し、今頃は最強力士として君臨しているはずだったのですが、怪我と強引な出場により幕下まで陥落してしまいました。逸ノ城関も、現時点で少なくとも大関には昇進しておかねばならない逸材のはずですが、関脇に復帰して安心したのか、今場所の相撲内容は本当に悪く、何とか千秋楽に勝ち越して、8勝7敗としました。まあそれでも、高安関との一番はなかなか内容がよかったと思います。来場所以降はそんな感じで15日間相撲をとってほしいものです。上位陣がほぼ30代という状況を懸念していた相撲愛好者は私も含めて多かったでしょうが、今場所はそれがはっきりと現れたという感じで、今後が大いに心配です。
大混戦となった今場所を制したのは、御嶽海関でした。現時点での実力では、白鵬関・鶴竜関・栃ノ心関が抜けているでしょうが、その3人がそろって休場し、対戦せずにすんだという幸運はあったにしても、13勝2敗での初優勝は見事だと思います。御嶽海関は先場所までの8場所ずっと三役の地位を保ち続けており、そのうち負け越しは1場所だけ、それも7勝8敗でしたから、安定感はあり、次の大関候補の一人でした。しかし、この間二桁勝利は1場所もなく、白鵬関・鶴竜関の両横綱よりもかなり見劣りするのは当然としても、上位での安定感では上回っていたはずの栃ノ心関にも、今年(2018)になって一気に追い抜かれ、先に大関に昇進されてしまいました。
どうも、御嶽海関には安定感と一定以上の地力はあったにしても、上位との決定的な差があったように思うのですが、上述した幸運はあったにしても、今場所の結果は、ついに覚醒したのではないか、と期待させるのにじゅうぶんな内容でした。御嶽海関は来場所大関昇進に挑むことになりますが、12勝以上で確定、11勝で内容次第といったところでしょうか。正直なところ、御嶽海関と現時点での上位の実力者3人(白鵬関・鶴竜関・栃ノ心関)との間にはまだ大きな力の差がありそうですし、豪栄道関・高安関の先輩両大関との比較でも、瞬間的な強さという点ではまだ見劣りすると思います。その意味で、御嶽海関が大関に昇進できたとしても、豪栄道関や高安関程度の物足りない成績になってしまう可能性は低くないと思います。
ただ、上述したように、上位陣はほぼ30代なので、今年12月に26歳を迎える御嶽海関が、現在の横綱・大関陣の引退により、繰り上がりで最強力士となって横綱に昇進する可能性もあるでしょう。しかし、できれば、現在の横綱・大関陣が決定的に衰える前に、横綱に昇進するくらいの活躍を見せてほしいものです。もちろん、御嶽海関よりも若い力士の台頭も期待されます。白鵬関・鶴竜関には、20代の力士が横綱に昇進するまで、休場を挟みつつ何とか現役を続けてもらいたいものです。稀勢の里関がこれだけ休場を続けても引退勧告されないのですから、白鵬関はもちろんのこと、稀勢の里関よりも実績が上の鶴竜関も、多少休場しても引退勧告すべきではないでしょう。
上位陣は高安関を除いて全員30代で、高安関は20代とはいっても安定感に欠けます。本来は、照ノ富士関がとっくに横綱に昇進し、今頃は最強力士として君臨しているはずだったのですが、怪我と強引な出場により幕下まで陥落してしまいました。逸ノ城関も、現時点で少なくとも大関には昇進しておかねばならない逸材のはずですが、関脇に復帰して安心したのか、今場所の相撲内容は本当に悪く、何とか千秋楽に勝ち越して、8勝7敗としました。まあそれでも、高安関との一番はなかなか内容がよかったと思います。来場所以降はそんな感じで15日間相撲をとってほしいものです。上位陣がほぼ30代という状況を懸念していた相撲愛好者は私も含めて多かったでしょうが、今場所はそれがはっきりと現れたという感じで、今後が大いに心配です。
大混戦となった今場所を制したのは、御嶽海関でした。現時点での実力では、白鵬関・鶴竜関・栃ノ心関が抜けているでしょうが、その3人がそろって休場し、対戦せずにすんだという幸運はあったにしても、13勝2敗での初優勝は見事だと思います。御嶽海関は先場所までの8場所ずっと三役の地位を保ち続けており、そのうち負け越しは1場所だけ、それも7勝8敗でしたから、安定感はあり、次の大関候補の一人でした。しかし、この間二桁勝利は1場所もなく、白鵬関・鶴竜関の両横綱よりもかなり見劣りするのは当然としても、上位での安定感では上回っていたはずの栃ノ心関にも、今年(2018)になって一気に追い抜かれ、先に大関に昇進されてしまいました。
どうも、御嶽海関には安定感と一定以上の地力はあったにしても、上位との決定的な差があったように思うのですが、上述した幸運はあったにしても、今場所の結果は、ついに覚醒したのではないか、と期待させるのにじゅうぶんな内容でした。御嶽海関は来場所大関昇進に挑むことになりますが、12勝以上で確定、11勝で内容次第といったところでしょうか。正直なところ、御嶽海関と現時点での上位の実力者3人(白鵬関・鶴竜関・栃ノ心関)との間にはまだ大きな力の差がありそうですし、豪栄道関・高安関の先輩両大関との比較でも、瞬間的な強さという点ではまだ見劣りすると思います。その意味で、御嶽海関が大関に昇進できたとしても、豪栄道関や高安関程度の物足りない成績になってしまう可能性は低くないと思います。
ただ、上述したように、上位陣はほぼ30代なので、今年12月に26歳を迎える御嶽海関が、現在の横綱・大関陣の引退により、繰り上がりで最強力士となって横綱に昇進する可能性もあるでしょう。しかし、できれば、現在の横綱・大関陣が決定的に衰える前に、横綱に昇進するくらいの活躍を見せてほしいものです。もちろん、御嶽海関よりも若い力士の台頭も期待されます。白鵬関・鶴竜関には、20代の力士が横綱に昇進するまで、休場を挟みつつ何とか現役を続けてもらいたいものです。稀勢の里関がこれだけ休場を続けても引退勧告されないのですから、白鵬関はもちろんのこと、稀勢の里関よりも実績が上の鶴竜関も、多少休場しても引退勧告すべきではないでしょう。
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