大河ドラマ『西郷どん』第20回「正助の黒い石」
西郷吉之助(隆盛)は愛加那(とぅま)と結婚し、大島(奄美大島)で暮らしていく決意を固めます。吉之助が大島に流された後、薩摩藩では島津斉興が実権を握っていました。大久保正助(利通)が斉興に接近していることを、仲間たちは快く思っておらず、正助への不信感を強めます。それでも正助は動揺することなく斉興に仕え続け、斉興の紹介で久光にも再度接近します。正助は久光に、斉興没後は久光が薩摩藩を指導して幕府の誤りを正してもらいたい、と訴えます。正助の言い分に激昂しつつも、久光は正助を気に入り、取り立てることにします。重態となった斉興は久光に、お前は斉彬にはなれない、新しき世を作ろうとするな、と言い残して没します。久光は「国父」として薩摩藩の実権を掌握します。
正助は、脱藩を主張する仲間たちを抑えるため、久光に説得を願い出ます。正助は仲間たちに、久光に取り入る裏切り者だ、と詰め寄られます。しかし正助の真意は、吉之助を呼び戻すためにも久光に取り入らねばならない、というものでした。今回は吉之助の出番が少なく、正助が実質的な主人公でした。吉之助のように皆を束ねられない、と嘆息する正助は、吉之助のようにならずともよい、と妻に諭されます。正助の覚悟と誤解を受けやすい個性が描かれ、今後の展開の布石となっています。江戸では、幕府大老の井伊直弼が殺害され(桜田門外の変)、時代が大きく動いていきます。
不覚にも最近になって気づいたのですが、今年(2018年)は1990年と日付・曜日が一致しています。同じく西郷隆盛が主人公ということで、本作と比較対象になる『翔ぶが如く』は1990年放送です。そこで、物語の進行具合にどれくらい違いがあるのか、確認してみました。今回、桜田門外の変が描かれましたが、『翔ぶが如く』では4月15日(第14回)ですでに描かれています。『翔ぶが如く』と比較すると、本作の進行はかなり遅く、吉之助が2回目の島流しから帰国して倒幕までの期間か、明治になってから西南戦争終結までの期間のどちらかが(あるいは両方が)、本作では『翔ぶが如く』よりも短縮されることになりそうです。
正助は、脱藩を主張する仲間たちを抑えるため、久光に説得を願い出ます。正助は仲間たちに、久光に取り入る裏切り者だ、と詰め寄られます。しかし正助の真意は、吉之助を呼び戻すためにも久光に取り入らねばならない、というものでした。今回は吉之助の出番が少なく、正助が実質的な主人公でした。吉之助のように皆を束ねられない、と嘆息する正助は、吉之助のようにならずともよい、と妻に諭されます。正助の覚悟と誤解を受けやすい個性が描かれ、今後の展開の布石となっています。江戸では、幕府大老の井伊直弼が殺害され(桜田門外の変)、時代が大きく動いていきます。
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