ファミリー劇場HDリマスター版『太陽にほえろ!』716話~718話
716話「マイコン、疾走また疾走」6
今回はマイコンのアクションシーンが見せ場となりましたが、意外な人選とも言えるでしょう。アクションシーンが見せ場の話となると、この時点でのレギュラーメンバーではブルースとDJが主演に相応しいのでしょうが、意外な人選ということで、新鮮さはあると思います。また、今回はもうずっと使われていなかったような初期の曲がいくつか流れてきて、その意味でも新鮮でした。こちらは、意図的な選曲なのでしょう。話の方は、マイコンが偶然助けた男性をめぐる謎めいた展開になっており、男性が信じていた女性に裏切られていたというオチも含めて、なかなか工夫された脚本になっていたと思います。もう最終回間近で、視聴率は全盛期に遠く及びませんが、末期も脚本自体は全体的にさほど悪くないように思います。
717話「女たちは7いま・・・」6
結婚相談所に入会していた男性が殺され、3人の女性に疑いがかかります。2人の子供がいるマミーの家庭事情も絡めて話が進み、マミー主演作としては陳腐とも言えますが、今回はマミーの息子がこれまで以上に深く描かれ、この点は新鮮でした。マミーとロッキーの間の子供2人はもう5歳で、改めて本作の歴史の長さに感慨深くなります。話の方は、謎解き要素があり、まずまず楽しめました。しかし、登場時点でいかにも怪しげだった3人の容疑者の女性のうちの1人の弟が、けっきょくは犯人だったのはやや残念でした。
718話(最終回)「そして又、ボスと共に」7
ついに最終回を迎え、じつに感慨深いものです。とはいっても、最終回だというのに、覚えていたのは、ブルースが殉職の危機に陥ったことと、ボス復帰の場面と、ボスの取り調べ場面くらいです。というか、ボスの取り調べ場面があまりにも印象に残りすぎて、話の本筋を忘れてしまったのかもしれません。まあ、最終回の視聴は本放送以来なので、30年以上経過していることもありますが。ボスの取り調べ場面でスコッチが言及されたのには、本放送時驚くとともに嬉しくもありましたが、スコッチは撃たれて死んだわけではないよなあ、と思った視聴者は多くいたことでしょう。それは監督もプロデューサーも気づいていたのでしょうが、あのボスの熱演を止めることはできなかったのでしょう。ボスは明らかに体調が悪く、最終回だけとはいえ、よく出演してくれたな、と改めて思います。最終回の本放送の翌年となる1987年7月17日にボス役の石原裕次郎氏が亡くなり、その直後のワイドショーで、山さん役の露口茂氏が、石原氏はスコッチ役の沖雅也氏の自殺を惜しんでいたので、スコッチに言及したのではないか、というようなことを述べていたと記憶しています。石原氏の真意は今となっては分かりませんが、私にとっては説得力のある話でした。
今回はマイコンのアクションシーンが見せ場となりましたが、意外な人選とも言えるでしょう。アクションシーンが見せ場の話となると、この時点でのレギュラーメンバーではブルースとDJが主演に相応しいのでしょうが、意外な人選ということで、新鮮さはあると思います。また、今回はもうずっと使われていなかったような初期の曲がいくつか流れてきて、その意味でも新鮮でした。こちらは、意図的な選曲なのでしょう。話の方は、マイコンが偶然助けた男性をめぐる謎めいた展開になっており、男性が信じていた女性に裏切られていたというオチも含めて、なかなか工夫された脚本になっていたと思います。もう最終回間近で、視聴率は全盛期に遠く及びませんが、末期も脚本自体は全体的にさほど悪くないように思います。
717話「女たちは7いま・・・」6
結婚相談所に入会していた男性が殺され、3人の女性に疑いがかかります。2人の子供がいるマミーの家庭事情も絡めて話が進み、マミー主演作としては陳腐とも言えますが、今回はマミーの息子がこれまで以上に深く描かれ、この点は新鮮でした。マミーとロッキーの間の子供2人はもう5歳で、改めて本作の歴史の長さに感慨深くなります。話の方は、謎解き要素があり、まずまず楽しめました。しかし、登場時点でいかにも怪しげだった3人の容疑者の女性のうちの1人の弟が、けっきょくは犯人だったのはやや残念でした。
718話(最終回)「そして又、ボスと共に」7
ついに最終回を迎え、じつに感慨深いものです。とはいっても、最終回だというのに、覚えていたのは、ブルースが殉職の危機に陥ったことと、ボス復帰の場面と、ボスの取り調べ場面くらいです。というか、ボスの取り調べ場面があまりにも印象に残りすぎて、話の本筋を忘れてしまったのかもしれません。まあ、最終回の視聴は本放送以来なので、30年以上経過していることもありますが。ボスの取り調べ場面でスコッチが言及されたのには、本放送時驚くとともに嬉しくもありましたが、スコッチは撃たれて死んだわけではないよなあ、と思った視聴者は多くいたことでしょう。それは監督もプロデューサーも気づいていたのでしょうが、あのボスの熱演を止めることはできなかったのでしょう。ボスは明らかに体調が悪く、最終回だけとはいえ、よく出演してくれたな、と改めて思います。最終回の本放送の翌年となる1987年7月17日にボス役の石原裕次郎氏が亡くなり、その直後のワイドショーで、山さん役の露口茂氏が、石原氏はスコッチ役の沖雅也氏の自殺を惜しんでいたので、スコッチに言及したのではないか、というようなことを述べていたと記憶しています。石原氏の真意は今となっては分かりませんが、私にとっては説得力のある話でした。
この記事へのコメント
私自身、またしてもあれこれ考えてみました。
「太陽にほえろ!」が終わるということはつまりは新しい時代のスタート。それは女性が活躍する時代のスタート。男女共存、互いに支え合い進み行く時代。人気がどうではなくわずかでもこれを表現する必要があったのでしょう。
そうすると、最終回前話の717話「女たちはいま・・・」を最終回と考えるのもありだと思います。とはいってもこれまで積み上げてきた14年4ヶ月の歴史からすれば、やはり718話「そして又、ボスと共に」が最終回としてふさわしいのでしょう。
オープニング後半の、デュークが降板したあとのカットにマミーが選ばれたのは、女性を全面的に出していくことの表れではないかと思っています。