大河ドラマ『おんな城主 直虎』第48回「信長、浜松来たいってよ」

 これは12月4日分の記事として掲載しておきます。武田を滅ぼした織田信長は甲斐から安土城へと戻る途中、徳川領内の名所を訪れたい、と徳川家康に言います。万千代(虎松)や奥山六左衛門は信長をもてなすために奔走します。浜松城を訪れた信長のもとに今川氏真が挨拶に来ます。氏真は信長に取り入ろうとして、美丈夫たちを集めて相撲を取らせます。その中には中野直之もいました。信長は家康に道中のもてなしを感謝し、今後も頼むと言います。

 信長は上機嫌に安土城へと帰還し、徳川家中は安堵しますが、このままでよいのか、と万千代が言い出します。そこへ織田からの使者が訪ねてきて、家康と重臣たちを織田領国の上方に招く、との信長の意向を伝えます。榊原康政と家康は、信長の罠ではないか、と疑います。家康・康政・万千代が対応を悩む中、氏真が訪ねてきます。氏真は、招きに応じた方がよい、と家康に進言し、何か囁きます。直虎(次郎法師)は井伊谷に迷い込んでいた身元不明の子供と氏真との関わりを突き止め、氏真に事情を問い質します。氏真は浜松城で、信長家臣の明智光秀から信長をともに討とう、と打ち明けられました。光秀は、家康と家臣団を上方に招いて討ち取るのが信長の意図だ、と氏真に伝えたのでした。井伊谷の少年は光秀の息子で、人質だったわけです。氏真は直虎に、光秀の計画に乗るつもりだ、と打ち明けますが、直虎は迷います。

 直虎は家康に会い、家康こそ平和な世を築く人物だ、と伝えますが、家康は光秀の計画に乗るべきか、即断はできません。しかし家康は、家臣団の決意が固まっているのを見て、信長の招待を受けて上方へと向かうことにします。今回は本能寺の変へといたる道が描かれました。創作なのでしょうが、本作のこれまでの描写を踏まえて、上手く直虎を絡めた話になっていたように思います。確か、本能寺の変のさいには家康を討つのかと思っていた、との証言を残した光秀の配下がいたと記憶していますが、それを踏まえての創作なのでしょう。歴史ドラマとしてはありだと思います。

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