大河ドラマ『おんな城主 直虎』第49回「本能寺が変」

 これは12月11日分の記事として掲載しておきます。織田信長による徳川家康暗殺計画を知った万千代(虎松)は直虎(次郎法師)に会い、明智光秀が主君の信長に謀反を起こしたさいには、家康を三河へ逃がす手助けをしてほしい、と依頼します。直虎は堺からの海路を選択し、中野直之・奥山六左衛門・瀬戸方久とともにまず京都に行き、家康が信頼する茶屋四郎次郎に相談します。その後、直虎一行は堺に赴き、中村与太夫と再会します。直虎はどの港を経由して海路で帰還するのか、悩みます。直虎は南蛮船で逃げようと考え、再会した龍雲丸に相談します。龍雲丸は、南蛮船を借りるのには直虎が体を売るのが条件だと言い出しますが、直虎はその条件を呑みます。

 その頃、家康は安土城で信長の歓待を受けていました。饗応役は明智光秀でした。そこに、山陽道にいた羽柴秀吉から信長に救援の要請が届きます。信長は光秀に、秀吉の援軍に赴くよう命じますが、家康の饗応役を命じられていた光秀は渋ります。すると、信長は光秀を蹴り、光秀は信長の命に従います。光秀が家康の饗応役から外れ、信長自身が家康一行をもてなします。家康一行は疑心暗鬼に陥り、緊張の連続です。万千代は、秀吉の援軍を命じられ、当初の予定が狂ってしまった光秀がまだ信長に謀反を起こすつもりなのか、探ります。光秀が信長に謀反を起こすのか迷っているようだと判断した家康一行は、信長より京都に来るよう伝えられますが、光秀が謀反を見送るようなら罠にかかりに行くようなものではないか、とさらに疑心暗鬼に陥ります。しかし家康は、実は信長は自分たちを殺そうとはしていないのではないか、と考えて京都に向かおうとします。さすがに家康の家臣団も危ぶみ、本多忠勝が先行して京都の様子を探ることにします。

 光秀はぎりぎりまで迷っていましたが、ついに本能寺にいる信長を討つ決断をくだします。京都に向かっていた家康にも次々と光秀謀反の情報が伝わり、家康は茶屋四郎次郎の案内のもと、領国へと無事に帰還します。この道中、家康一行は光秀の謀反を知っていたのではないか、と穴山信君は気づきますが、本多正信の策により命を落とします。正信は家康に、当主のいなくなった穴山領を狙い、明智光秀方と反明智方の双方に良い顔をするよう進言します。

 今回は本能寺の変が描かれました。光秀から信長への謀反を打ち明けられてそれに乗ったものの、想定外の出来事により疑心暗鬼に陥った家康一行の言動は喜劇調で楽しめました。再開した直虎と龍雲丸のやり取りも喜劇調でした。今回、信長は家康を暗殺するつもりはないのでは、と家康は考えましたが、確かに、信長が光秀や他の誰かにそうした意図を打ち明けたわけではありません。信康事件に続いて本能寺の変もひねってきましたが、光秀の意図は何だったのか、最終回となる次回で明かされるとよいのですが。

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  • おんな城主直虎 第49回「本能寺が変」

    Excerpt: 毎回、楽しげなタイトルを付けてくれる本ドラマもあと2回。前回明智光秀に謀反の事実を告げられた徳川の面々は、信長の誘いに応じて安土などに出向くことになります。その裏工作として万千代から三河へと逃がす道を.. Weblog: あしたまにあーな racked: 2017-12-10 23:05