大河ドラマ『おんな城主 直虎』第43回「恩賞の彼方に」

 これは10月31日分の記事として掲載しておきます。長篠の戦いの留守居役での功績を認められた万千代(虎松)は、小姓に引き立てられます。万千代は先任の小姓の嫌がらせを受けつつも、立身出世のために必死に役目を務めます。徳川家康は長篠の戦いの勲功認定に苦慮していました。榊原康政は家康に、後方守備の任務のために武功を立てる機会の少ない岡崎衆への恩賞の配慮を諦めるよう、進言します。そんな家康を見て万千代は家康のために情報整理を申し出て、さらに家康の信用を得たようです。万千代は家康との肉体関係をでっち上げ、妨害してくる他の小姓を威嚇します。岡崎衆の処遇に苦慮する家康は万千代を岡崎に派遣し、岡崎衆に今川の厚遇と岡崎衆への少ない恩賞を認めさせるよう、命じます。石川数正は岡崎衆への厚遇を訴えますが、家康の嫡男である信康は家康の指示を受け入れます。

 井伊谷では、材木の乱伐により山崩れが起きていました。直虎(次郎法師)は近藤康用に対策を願い出ますが、多大な出費になりそうなことから、近藤康用は渋ります。そんな近藤康用を、直虎は巧みに説得します。井伊谷は、万千代の図面も活かしつつ、松を植えていき山崩れ対策を進めていきます。今回は、穏やかな話となりましたが、浜松衆と岡崎衆との微妙な関係が底流にあり、信康事件の伏線となっています。信康は優秀で穏やかな人物として描かれており、ここからどのように終盤の山場となるだろう信康事件へとつながっていくのか、序盤から登場している瀬名(築山殿)も深く関わってくるだけに、注目されます。

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