大河ドラマ『おんな城主 直虎』第26回「誰がために城はある」

 これは7月3日分の記事として掲載しておきます。龍雲党が成川屋から材木を奪い返したことにより、直虎(次郎法師)の謀反の疑いは晴れます。直虎は病の回復した寿桂尼と会い、後ろ盾を得ます。今川は龍雲党が成川屋から奪い返した木材を気賀に運び、城を築いて今川の有力家臣の一人である大沢基胤に気賀を治めさせようとします。気賀は今川への上納金と引き換えに商人の自治が許可されてきたので、反発する商人たちもおり、龍雲丸も激怒します。龍雲丸は直虎に抗議しますが、政次(鶴丸)は冷ややかに突き放します。直虎も、井伊には今川に逆らう力はない、と無念そうに言います。

 気賀を庇い立てする国衆はいそうにないということで、龍雲丸は単独で対抗しようとして、材木を焼いたり、道具や銭を盗んだりします。大沢から材木の調達を要請された直虎は政次の制止を振り切り、気賀に向かいます。気賀では、今川への対応をめぐって商人たちが対立していました。直虎は気賀の商人たちを呼び、気賀を再びまとめようとします。直虎は、気賀に城を築かせ、大沢に商売へ干渉させないよう交渉すればよいのではないか、と提案します。商人たちは直虎の提案に同意しますが、龍雲丸は強硬に反対します。直虎は、理想の世は自分たちで築くものだと言って龍雲丸を説得しますが、龍雲丸は強く反発し、気賀から立ち去ろうとします。

 中野直之は、もう気賀に関わるべきではない、と直虎に進言しますが、瀬戸方久は、気賀に大沢ではなく井伊が入るよう、今川を説得すればよいのではないか、と提案します。今回は、戦国時代の自治的な町と武家権力との確執を、直虎と龍雲丸の関係を軸に描き、戦国時代のドラマとしてまずまずよかったのではないか、と思います。直虎が無知な人物として強調されているところはありますが、戦国時代の様相を分かりやすく描くための手法として、意図的に制作者側がやっているのでしょう。政次が直虎の身を大事に思っていることが今回も丁寧に描かれ、政次の最期にどうつながっていくのか、という意味でも注目されます。

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