大河ドラマ『おんな城主 直虎』第29回「女たちの挽歌」
これは7月26日分の記事として掲載しておきます。直虎(次郎法師)は徳川家康に書状を送り、上杉と同盟を組んで武田の今川攻めの動きを封じ込む策を進言します。今川では、1568年(西暦は厳密な換算ではなく、1年単位での換算です)3月、寿桂尼が亡くなります。駿府に弔問に赴いた小野政次(鶴丸)は、今川はもう終わりで、武田が今川領に攻め込んでくるだろう、と直虎に見通しを語ります。直虎からの策に一度は乗ろうとした家康でしたが、武田から今川攻めの誘いが来ます。家康は、井伊が今川につくのか、それとも徳川につくのか、直虎に決断を迫ります。家康は井伊が徳川につく証として、虎松(井伊直政)の母である「しの」を人質に出すよう要求します。徳川からの使者である松下常慶の一族に「しの」を嫁がせる、という形にすればよいのではないか、というわけです。
直虎が「しの」に人質の件を伝えると、「しの」は文句を言いつつも、人質となる決意を直虎に伝えます。虎松は直虎に文句を言いますが、それは虎松に難問を考えさせて成長させよう、との「しの」の意図によるものでした。「しの」は虎松を説得し、人質として嫁ぐことになります。直虎は、武田と組んではどうか、と政次に尋ねますが、遠江が徳川領との密約があり、武田と徳川が将来対立するかもしれないなか、武田につくのは危険だ、と政次に指摘されます。直虎は松下常慶にたいして、武田との提携の可能性にも言及しつつ、徳川には逆らわないが、その後の軍役には従えない、と要求し、松下常慶もそれを受け入れます。駿府には武田から山県昌景が訪れ、遠江を譲れば今川が上杉と結んだことを不問にする、と伝えますが、今川はこれを撥ねつけ、ついに今川氏真も武田との戦いを決意します。今回は、周辺の大勢力の均衡が崩れていくなか、国衆の動揺が描かれていてなかなか面白くなっていた、と思います。井伊にとって苦難の時代が近づくなか、やはり注目されるのは政次の最期で、どのように描かれるのでしょうか。
直虎が「しの」に人質の件を伝えると、「しの」は文句を言いつつも、人質となる決意を直虎に伝えます。虎松は直虎に文句を言いますが、それは虎松に難問を考えさせて成長させよう、との「しの」の意図によるものでした。「しの」は虎松を説得し、人質として嫁ぐことになります。直虎は、武田と組んではどうか、と政次に尋ねますが、遠江が徳川領との密約があり、武田と徳川が将来対立するかもしれないなか、武田につくのは危険だ、と政次に指摘されます。直虎は松下常慶にたいして、武田との提携の可能性にも言及しつつ、徳川には逆らわないが、その後の軍役には従えない、と要求し、松下常慶もそれを受け入れます。駿府には武田から山県昌景が訪れ、遠江を譲れば今川が上杉と結んだことを不問にする、と伝えますが、今川はこれを撥ねつけ、ついに今川氏真も武田との戦いを決意します。今回は、周辺の大勢力の均衡が崩れていくなか、国衆の動揺が描かれていてなかなか面白くなっていた、と思います。井伊にとって苦難の時代が近づくなか、やはり注目されるのは政次の最期で、どのように描かれるのでしょうか。
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