イラン大統領選
これは5月23日分の記事として掲載しておきます。イラン大統領選はこのブログを始めてからでは今年(2017年)で3回目となりますが、過去2回の2009年(関連記事)と2013年(関連記事)の時も言及しているので、今回も取り上げることにします。イラン大統領選は1回目の投票にて過半数の票を獲得する候補がいればそれで決まりで、1回目で決着することもよくあります。2009年と2013年の時は決選投票になるのかと予想していたところ、1回目で決まり、意外に思ったことを覚えています。
今回は、強硬派とはいっても、イラン政界においては「保守本流」ではなく異端的なアフマディネジャド前大統領が立候補したものの、護憲評議会の審査で失格となり、保守強硬派とされる立候補者ではガリバフ・テヘラン市長とライシ前検事総長が有力候補とされていました。しかし、ガリバフ・テヘラン市長は保守強硬派一本化のため撤退し、一方で保守穏健派とされるジャハンギリ第一副大統領も撤退したので、ライシ前検事総長と保守穏健派とされる現職のロハニ大統領との一騎討ちの様相を呈していたように思います。
今月(2017年5月)19日の1回目の投票では、開票率99.7%の時点でロハニ大統領が57.1%の得票率で再選を決めました(ライシ前検事総長の得票率は38.5%)。オバマ政権時代の核合意でも、イランにたいする経済制裁が完全に解除されたわけではなく、イランの経済状況は大きく好転したとは言えないようです。さらに、アメリカ合衆国のトランプ現政権は、オバマ政権時代のイランとの核合意の見直しを志向し、イラン敵視政策を強めようとしているだけに、ロハニ政権の前途は多難でしょう。
今回は、強硬派とはいっても、イラン政界においては「保守本流」ではなく異端的なアフマディネジャド前大統領が立候補したものの、護憲評議会の審査で失格となり、保守強硬派とされる立候補者ではガリバフ・テヘラン市長とライシ前検事総長が有力候補とされていました。しかし、ガリバフ・テヘラン市長は保守強硬派一本化のため撤退し、一方で保守穏健派とされるジャハンギリ第一副大統領も撤退したので、ライシ前検事総長と保守穏健派とされる現職のロハニ大統領との一騎討ちの様相を呈していたように思います。
今月(2017年5月)19日の1回目の投票では、開票率99.7%の時点でロハニ大統領が57.1%の得票率で再選を決めました(ライシ前検事総長の得票率は38.5%)。オバマ政権時代の核合意でも、イランにたいする経済制裁が完全に解除されたわけではなく、イランの経済状況は大きく好転したとは言えないようです。さらに、アメリカ合衆国のトランプ現政権は、オバマ政権時代のイランとの核合意の見直しを志向し、イラン敵視政策を強めようとしているだけに、ロハニ政権の前途は多難でしょう。
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