白保竿根田原洞穴遺跡についての新たな発表
これは5月22日分の記事として掲載しておきます。沖縄県石垣市の白保竿根田原洞穴遺跡についての新たな発表が報道されました。読売新聞でも報道されています。白保竿根田原洞穴遺跡では日本列島でも有数の古い人骨が複数発見されており、このブログでも何度か取り上げてきました。
https://sicambre.seesaa.net/article/201002article_6.html
https://sicambre.seesaa.net/article/201003article_13.html
https://sicambre.seesaa.net/article/201101article_22.html
https://sicambre.seesaa.net/article/201111article_11.html
https://sicambre.seesaa.net/article/201607article_1.html
今回の新たな発表では、白保竿根田原洞穴遺跡の更新世の人骨群が少なくとも19個体分になることと、そのうちのほぼ全身の骨格が残っている、推定身長165.2cmで比較的高齢の男性と考えられる1体(4号人骨)の年代が、放射性炭素年代測定法により、較正年代で27000年前頃になることが明かされています。4号人骨は仰向けに手足を強く折り曲げた屈葬の姿勢をとっており、白保竿根田原洞穴遺跡は更新世では最大級の規模の墓域で、風葬が採用されていたのではないか、と指摘されています。
人骨と共伴した石器は発見されておらず、2体の上顎の歯がきょくたんにすり減っていたことから、歯が道具として利用されていた可能性が指摘されています。また、1体の頭蓋骨では両耳の部分が瘤状に変形しており、日常的に海に潜っていたのではないか、と推測されています。日本列島で発見された更新世の人骨はたいへん少なく、骨の保存に適した土壌の沖縄県に集中しています。同じく沖縄県で発見された更新世の人骨(湊川人)との比較では、白保竿根田原洞穴遺跡の4号人骨の方が、かなり身長が高いと指摘されています。
https://sicambre.seesaa.net/article/201002article_6.html
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今回の新たな発表では、白保竿根田原洞穴遺跡の更新世の人骨群が少なくとも19個体分になることと、そのうちのほぼ全身の骨格が残っている、推定身長165.2cmで比較的高齢の男性と考えられる1体(4号人骨)の年代が、放射性炭素年代測定法により、較正年代で27000年前頃になることが明かされています。4号人骨は仰向けに手足を強く折り曲げた屈葬の姿勢をとっており、白保竿根田原洞穴遺跡は更新世では最大級の規模の墓域で、風葬が採用されていたのではないか、と指摘されています。
人骨と共伴した石器は発見されておらず、2体の上顎の歯がきょくたんにすり減っていたことから、歯が道具として利用されていた可能性が指摘されています。また、1体の頭蓋骨では両耳の部分が瘤状に変形しており、日常的に海に潜っていたのではないか、と推測されています。日本列島で発見された更新世の人骨はたいへん少なく、骨の保存に適した土壌の沖縄県に集中しています。同じく沖縄県で発見された更新世の人骨(湊川人)との比較では、白保竿根田原洞穴遺跡の4号人骨の方が、かなり身長が高いと指摘されています。
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