フランス大統領選
これは4月27日分の記事として掲載しておきます。フランス大統領選はこのブログを始めてからでは今年(2017年)で3回目となりますが、過去2回の2007年(関連記事)と2012年(関連記事)の時も言及しているので、今回も取り上げることにします。フランス大統領選は1回目で過半数の票を獲得する候補がいればそれで決まりなのですが、最近ではずっと1回目の投票での上位2候補による決選投票になっており、大混戦と報道されていた今回も、予想通り過半数の票を獲得した候補はおらず、1位のマクロン候補と2位のルペン候補が決選投票に進むことになりました。1回目の投票での主要候補の順位と得票率は以下の通りです。
1位マクロン候補(24.01%)
2位ルペン候補(21.30%)
3位フィヨン候補(20.01%)
4位メランション候補(19.58%)
5位アモン候補(6.36%)
おおむね直近の世論調査通りの結果となったように思います。ルペン候補は、世論調査の支持率ではずっと1位でしたが、最近ではマクロン候補に抜かれて僅差の2位となっており、勢いが衰えてきたというか、さすがに警戒心を強める有権者が増えてきたのかな、と思っていました。しかし、投票日直前のテロにより、あるいはルペン候補の1位もあり得るかな、とも考えていました。しかし、僅差とはいえ、けっきょくルペン候補は2位に終わり、ルペン候補の父親である先代の頃と比較すると国民戦線も変わってきたとは言われていますが、さすがに国民戦線への忌避感には根強いものがある、ということでしょうか。とはいえ、前回2012年の大統領選では、ルペン候補は得票率17.90%(6421426票)だったわけですから、今回の得票率21.30%(7679493票)は国民戦線にとっては前進と言えるでしょう。とはいえ、やや頭打ちといった感もあるので、今後の大統領選で得票率30%を超えるのはなかなか難しいかな、とも思います。まあ、門外漢の思いつきにすぎませんが。
1位のマクロン候補は、期待感先行という感じでしたし、支持層が固いとは言えなさそうなことも懸念されていましたが、次期大統領に就任することが事実上決まった、と言ってもよいでしょう。ただ、上述したように期待感先行の感は否めませんし、次期フランス大統領にとって難しい状況であることも変わりませんから、若いとはいえ、2期目の当選はないように思います。それにしても、既成の大政党からの候補者がいずれも決選投票に進めず、位にも異端的な存在のメランション候補が入りましたから、フランスでも既成の政治家への反感が強くなっているのだな、と実感します。まあ、日本も他人事ではありませんが。決選投票では、マクロン候補がどの程度の差でルペン候補に勝つのか、注目しています。
1位マクロン候補(24.01%)
2位ルペン候補(21.30%)
3位フィヨン候補(20.01%)
4位メランション候補(19.58%)
5位アモン候補(6.36%)
おおむね直近の世論調査通りの結果となったように思います。ルペン候補は、世論調査の支持率ではずっと1位でしたが、最近ではマクロン候補に抜かれて僅差の2位となっており、勢いが衰えてきたというか、さすがに警戒心を強める有権者が増えてきたのかな、と思っていました。しかし、投票日直前のテロにより、あるいはルペン候補の1位もあり得るかな、とも考えていました。しかし、僅差とはいえ、けっきょくルペン候補は2位に終わり、ルペン候補の父親である先代の頃と比較すると国民戦線も変わってきたとは言われていますが、さすがに国民戦線への忌避感には根強いものがある、ということでしょうか。とはいえ、前回2012年の大統領選では、ルペン候補は得票率17.90%(6421426票)だったわけですから、今回の得票率21.30%(7679493票)は国民戦線にとっては前進と言えるでしょう。とはいえ、やや頭打ちといった感もあるので、今後の大統領選で得票率30%を超えるのはなかなか難しいかな、とも思います。まあ、門外漢の思いつきにすぎませんが。
1位のマクロン候補は、期待感先行という感じでしたし、支持層が固いとは言えなさそうなことも懸念されていましたが、次期大統領に就任することが事実上決まった、と言ってもよいでしょう。ただ、上述したように期待感先行の感は否めませんし、次期フランス大統領にとって難しい状況であることも変わりませんから、若いとはいえ、2期目の当選はないように思います。それにしても、既成の大政党からの候補者がいずれも決選投票に進めず、位にも異端的な存在のメランション候補が入りましたから、フランスでも既成の政治家への反感が強くなっているのだな、と実感します。まあ、日本も他人事ではありませんが。決選投票では、マクロン候補がどの程度の差でルペン候補に勝つのか、注目しています。
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