最古の生命の痕跡
最古の生命の痕跡に関する研究(Dodd et al., 2017)が公表されました。海底の熱水噴出孔は、地球上における最初期の、生物が生息可能な環境の一つだったと考えられています。この研究は、少なくとも37億7000万年前の熱水噴出孔の内部および周囲に見られる生命の痕跡と推定されるものが、地球最古の生命の証拠である可能性を示唆しています。カナダのケベック州北部で発見された碧玉および炭酸塩岩に、糸状微生物の存在を示すと考えられる構造体が保存されており、こうした構造体に赤鉄鉱からなる管状のものが含まれていました。これらの管状構造体は、はるかに新しい堆積岩中で発見されている微生物活動を示す形態を保持していることも報告されています。以下は『ネイチャー』の日本語サイトからの引用です。
古生態学:地球最古の熱水噴出孔沈殿物に見いだされた初期生命の証拠
古生態学:熱水噴出孔に存在した初期生命
海底の熱水噴出孔は、地球上における最初期の、生物が生息可能な環境の1つであったと考えられている。今回M Doddたちは、少なくとも37億7000万年前の熱水噴出孔の内部および周囲に見られる生命の痕跡と推定されるものが、地球最古の生命の証拠である可能性を示唆している。カナダ・ケベック州北部に由来する碧玉および炭酸塩岩には、糸状微生物の存在を示すと考えられる構造体が保存されており、こうした構造体には赤鉄鉱からなる管状のものも含まれていた。これらの管状構造体は、今回のものよりはるかに新しい堆積岩中で発見されている微生物活動を示す形態を保持している。
参考文献:
Dodd JJ. et al.(2017): Evidence for early life in Earth’s oldest hydrothermal vent precipitates. Nature, 543, 7643, 60–64.
http://dx.doi.org/10.1038/nature21377
古生態学:地球最古の熱水噴出孔沈殿物に見いだされた初期生命の証拠
古生態学:熱水噴出孔に存在した初期生命
海底の熱水噴出孔は、地球上における最初期の、生物が生息可能な環境の1つであったと考えられている。今回M Doddたちは、少なくとも37億7000万年前の熱水噴出孔の内部および周囲に見られる生命の痕跡と推定されるものが、地球最古の生命の証拠である可能性を示唆している。カナダ・ケベック州北部に由来する碧玉および炭酸塩岩には、糸状微生物の存在を示すと考えられる構造体が保存されており、こうした構造体には赤鉄鉱からなる管状のものも含まれていた。これらの管状構造体は、今回のものよりはるかに新しい堆積岩中で発見されている微生物活動を示す形態を保持している。
参考文献:
Dodd JJ. et al.(2017): Evidence for early life in Earth’s oldest hydrothermal vent precipitates. Nature, 543, 7643, 60–64.
http://dx.doi.org/10.1038/nature21377
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