大河ドラマ『おんな城主 直虎』第14回「徳政令の行方」

 これは4月10日分の記事として掲載しておきます。直虎(次郎法師)が徳政令発布の約束を破ったことに百姓は怒り、蜂前神社の禰宜を通して、今川に徳政令の発布を直訴します。瀬戸方久に瀬戸村と祝田村を所領として与える、という直虎の対策に家臣たちが反対するなか、小野政次(鶴丸)は徳政令の発布を命じる今川の書状を受け取ります。直虎と瀬戸方久は、対策を講じ、南渓和尚に相談します。政次は今川からの書状を直虎に渡し、徳政令の発布を要求しますが、直虎と瀬戸方久は龍潭寺に瀬戸村と祝田村を寄進し、寺院への寄進地は守護不入との今川仮名目録の基底を根拠に、徳政令の発布を拒否します。

 政次に唆された蜂前神社の禰宜は瀬戸村と祝田村の百姓たちを扇動し、瀬戸方久の屋敷を襲撃させます。百姓たちは瀬戸方久を誘拐し、直虎に徳政令の発布を要求します。直虎は瀬戸村を訪ねますが、瀬戸村の百姓たちは逃散していました。打つ手のなくなった直虎は徳政令の発布を決意しますが、迷い込んできた亀を見て直親(亀之丞)とのやり取りを思い出し、人を集めて瀬戸村で苗を植えていき、百姓を説得します。

 今回は、珍しく直虎が主人公らしく活躍しました。確かに、地味な感は否めませんが、中世の慣行を取り入れての創作(だと思います)はなかなか楽しめました。戦国時代のドラマなのに合戦がほとんど描かれないのでつまらない、といった感想もあるようですが、桶狭間の戦いの後、なかなか面白くなっており、私は楽しみに視聴を続けています。今後の山場は、やはり直虎と政次との関係がどう決着するのか、ということでしょう。このところ直虎は、政次への敵意をむき出しにしていますが、この感情はどのように変わっていくのでしょうか。

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