肥満と糖尿病の関係

 肥満と糖尿病の関係についての研究(Wahl et al., 2017)が公表されました。肥満は2型糖尿病や関連する代謝疾患の主要なリスク因子です。遺伝子関連研究により肥満に関連するゲノムの座位が明らかにされており、最近の研究でもDNAメチル化との関連が示唆されています。この研究では、ボディーマス指数(BMI)に関してエピゲノム全体にわたる検証が行なわれ、血液および脂肪組織では187の座位でDNAメチル化との関連が明らかになりました。また、これらのメチル化の変化は肥満の結果として生じ、従来のリスク因子とは無関係に2型糖尿病発症のリスクの増大にも関連していることが明らかになりました。以下は『ネイチャー』の日本語サイトからの引用です。


肥満:ボディーマス指数のエピゲノム規模の関連研究と肥満の有害転帰

肥満:体脂肪と糖尿病リスク

 肥満は2型糖尿病や関連する代謝疾患の主要なリスク因子である。遺伝子関連研究により肥満に関連するゲノムの座位が明らかにされており、また、最近の研究でもDNAメチル化との関連が示唆されている。今回、ボディーマス指数(BMI)に関してエピゲノム全体にわたる関連研究が行われ、血液および脂肪組織では187の座位でDNAメチル化との関連が明らかになった。また、これらのメチル化の変化は肥満の結果として生じ、従来のリスク因子とは無関係に2型糖尿病発症のリスクの増大にも関連していることが分かった。



参考文献:
Wahl S. et al.(2017): Epigenome-wide association study of body mass index, and the adverse outcomes of adiposity. Nature, 541, 7635, 81–86.
http://dx.doi.org/10.1038/nature20784

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