ファミリー劇場HDリマスター版『太陽にほえろ!』614話~617話
614話「17才」5
強盗致傷事件が発生し、少年課の吉野刑事の証言から、容疑者はすぐに特定されます。この不良少年は女性にもてるのですが、今はある不良少女と親しい、とのことでした。ドックとマミーは少女から少年の居場所を聞き出そうとしますが、少女は教えようとはしません。不良少年・少女の屈折した心情は本作でもしばしば描かれてきており、普遍的な題材とも言えますが、それだけに、陳腐な話に終わってしまう危険性もあります。今回は、少女も少年もマミーを信じて自首しようとしたのに、偶発的な出来事から少年が悲劇的な最期を遂げた、と思わせておいて、実は少年がマミーから拳銃を奪い、少女を人質にとって強盗を計画していた、というオチになっていたところは話に工夫が見られてよかった、と思います。ただ、全体的には陳腐な感が否めず、少女がマミーを信頼する過程が駆け足だったように思えたのは残念でした。
615話「相棒」7
強盗事件が発生し、ブルースは犯人の一人を追いますが、逃げられます。ブルースは犯人を撃つつもりはなかったのですが、跳弾によりその犯人は負傷していました。ブルースは、負傷した犯人と親しい男性と組んで、犯人と共犯者を探すことにします。このブルースの「相棒」は軽くて胡散臭く、ブルースとのやり取りは喜劇調になっていて、なかなか楽しめました。ブルースのアクションシーンも見られ、娯楽ドラマとして面白かったのですが、話の方は、あまり深みはありませんでした。まあ、重い話から娯楽性を重視した作品まで、多様な話を提供してきたことが本作の長期放送を可能としたのでしょう。
616話「カエルの子」6
トシさんの自宅に、息子を誘拐した、と電話がかかってきて、3000万円が要求されます。しかし、犯人の行動から、本気で身代金を狙っているわけではない、と一係は推理します。トシさんの息子の居場所を知らせる電話が入りますが、そこにはトシさんの息子はいませんでした。捜査は難航すると思われたところ、トシさんの息子は母親と姉の待つ自宅に戻って来ます。トシさんは息子に誘拐された時のことを尋ねますが、息子は反発して答えようとしません。何とも謎めいた事件でしたが、トシさんの息子の親友の父親が、トシさんの息子を利用した事件で、トシさんの息子は誘拐されたわけではありませんでした。トシさんの家庭事情も交えて、まずまず面白くなっていました。
617話「ゴリさん、見ていてください」6
この時期の話は少なくとも一度は視聴しているはずなのですが、内容はほとんど覚えていません。しかし今回は、ゴリさんへの想いが描かれていたので、一部の場面はよく覚えていました。ただ、マミーが危機的状況に陥ったことなど、話の全体的な流れはすっかり忘れてしまっていましたが。ブルースが七曲署一係の新参として、疎外感に悩むという設定はなかなかよかったのですが、加入後すでに1年以上経過しているわけで、前年の話だったらもっと説得力があってよかったと思います。ゴリさんの回想もあり、この時点でゴリさんの殉職から2年ほど経過していたのだと考えると、感慨深いものがあります。まあ、テレビ埼玉の再放送ではテキサス・ボンの共演期で、ゴリさんはまだすっかりベテランという感じでもないので、懐かしさはありませんでしたが。
強盗致傷事件が発生し、少年課の吉野刑事の証言から、容疑者はすぐに特定されます。この不良少年は女性にもてるのですが、今はある不良少女と親しい、とのことでした。ドックとマミーは少女から少年の居場所を聞き出そうとしますが、少女は教えようとはしません。不良少年・少女の屈折した心情は本作でもしばしば描かれてきており、普遍的な題材とも言えますが、それだけに、陳腐な話に終わってしまう危険性もあります。今回は、少女も少年もマミーを信じて自首しようとしたのに、偶発的な出来事から少年が悲劇的な最期を遂げた、と思わせておいて、実は少年がマミーから拳銃を奪い、少女を人質にとって強盗を計画していた、というオチになっていたところは話に工夫が見られてよかった、と思います。ただ、全体的には陳腐な感が否めず、少女がマミーを信頼する過程が駆け足だったように思えたのは残念でした。
615話「相棒」7
強盗事件が発生し、ブルースは犯人の一人を追いますが、逃げられます。ブルースは犯人を撃つつもりはなかったのですが、跳弾によりその犯人は負傷していました。ブルースは、負傷した犯人と親しい男性と組んで、犯人と共犯者を探すことにします。このブルースの「相棒」は軽くて胡散臭く、ブルースとのやり取りは喜劇調になっていて、なかなか楽しめました。ブルースのアクションシーンも見られ、娯楽ドラマとして面白かったのですが、話の方は、あまり深みはありませんでした。まあ、重い話から娯楽性を重視した作品まで、多様な話を提供してきたことが本作の長期放送を可能としたのでしょう。
616話「カエルの子」6
トシさんの自宅に、息子を誘拐した、と電話がかかってきて、3000万円が要求されます。しかし、犯人の行動から、本気で身代金を狙っているわけではない、と一係は推理します。トシさんの息子の居場所を知らせる電話が入りますが、そこにはトシさんの息子はいませんでした。捜査は難航すると思われたところ、トシさんの息子は母親と姉の待つ自宅に戻って来ます。トシさんは息子に誘拐された時のことを尋ねますが、息子は反発して答えようとしません。何とも謎めいた事件でしたが、トシさんの息子の親友の父親が、トシさんの息子を利用した事件で、トシさんの息子は誘拐されたわけではありませんでした。トシさんの家庭事情も交えて、まずまず面白くなっていました。
617話「ゴリさん、見ていてください」6
この時期の話は少なくとも一度は視聴しているはずなのですが、内容はほとんど覚えていません。しかし今回は、ゴリさんへの想いが描かれていたので、一部の場面はよく覚えていました。ただ、マミーが危機的状況に陥ったことなど、話の全体的な流れはすっかり忘れてしまっていましたが。ブルースが七曲署一係の新参として、疎外感に悩むという設定はなかなかよかったのですが、加入後すでに1年以上経過しているわけで、前年の話だったらもっと説得力があってよかったと思います。ゴリさんの回想もあり、この時点でゴリさんの殉職から2年ほど経過していたのだと考えると、感慨深いものがあります。まあ、テレビ埼玉の再放送ではテキサス・ボンの共演期で、ゴリさんはまだすっかりベテランという感じでもないので、懐かしさはありませんでしたが。
この記事へのコメント
ドックの医学知識を生かした場面や、やむを得ず少年の額を撃ち抜いたあとのドック表情。そこに駆けつけた山さんの表情。少ないセリフの中、そこにギュッと凝縮されたものがありました。いつもふざけて終わるラストではなく、真面目なラストでした。十分見応えがあったと思います。
それと物語序盤でマミーがわざわざ撃たれて重傷を負う展開も疑問。
無理やり新人刑事とゴリさんを絡めようとした印象しか残らない話。
製作スタッフもブルースのキャラをイマイチ掴みきれてなかったんですね。