大河ドラマ『おんな城主 直虎』第4回「女子にこそあれ次郎法師」

 これは1月30日分の記事として掲載しておきます。井伊家の本領安堵の条件として「おとわ(直虎)」は正式に出家することになり、「次郎法師」という名を与えられます。「次郎」は井伊家嫡男の名前です。次郎法師は、大叔父である南渓和尚のもと龍潭寺で厳しい修行を始めますが、それに耐えられなくなって初日に逃げ出してしまい、井伊家に戻って来ます。しかし、母の千賀に叱責された次郎法師は家を去って寺に戻ります。その頃、殺された北条の密使の子供と名乗る男性が井伊谷を訪れます。次郎法師の曾祖父の直平は、この男性に小野政直が仇だと教えれば、政直は殺されるのではないか、と言い出します。

 今回は井伊家の内情が描かれました。厳しい修行に挫折しそうになり、親に叱責される、というのは定番の話であり、陳腐ではありますが、初日で逃げ出したのは、多少ひねってきたと言えるかもしれません。次郎法師に決意を促したのは鶴丸(小野政次)で、次郎法師・鶴丸(小野政次)・亀之丞(井伊直親)との絆が本作前半の主題と言えそうです。今回は、今川家を背景に井伊家中で発言力を高めてきた小野政直をめぐる駆け引きも描かれました。北条も絡んできて、視聴者には馴染みの戦国ものになっている、と言えそうです。今回終盤から主人公の成人役が登場し、いよいよ本格的に物語が始まります。多くの大河ドラマ愛好者が懸念していたであろうように、視聴率は低迷していますが、何とか盛り返してもらいたいものです。まあ、全体的に盛り上がりというか刺激に欠ける感は否めないので、残念ながら視聴率が上向くことはなさそうですが。

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