ファミリー劇場HDリマスター版『太陽にほえろ!』582話~585話

582話「犯罪ツアー」9
 銀行強盗事件が発生し、ボギーとブルースが急行しますが、犯人を捕まえることはできませんでした。しかし、犯人の手がかりとなるコートと覆面は回収できました。犯人の使用した拳銃は、未解決の殺人事件で使われたものであることが分かります。銀行強盗事件の直後、バスの爆破予告があり、ボギーとブルースが再び急行します。ボギーとブルースがバスを止めさせて調べると、男性の乗客が拳銃を取り出し、運転手を脅迫します。ブルースがバスを追いかけ、男性を逮捕しますが、その男性の持っていた拳銃は、直前の銀行強盗事件で使われたものでした。しかし、バスには爆弾も奪った金もありませんでした。一係は、爆破予告の電話をかけてきた男性が共犯者ではないか、と疑います。ブルースはバスガイドの女性の証言により共犯者を逮捕しますが、盗まれた現金は見つからず、共犯者の男性は爆破予告の電話をかけたわけでもありませんでした。けっきょく、バスガイドが銀行強盗事件を目撃しており、ブルースを利用して共犯者を逮捕させ、その隙に愛人の男性のために現金を奪っていたのでした。なかなかひねった展開になっており、楽しめました。本作の定番である若手刑事の悲恋もの的な性格もありますが、ブルースは既婚者なので、ブルースが犯人の女性に惹かれていたというわけではなく、この点でもひねってきた感があります。アクションシーンもそうですが、ブルースはこれまでのところかなり魅力的なキャラになっていると思います。本放送時は、さほど好きなキャラではなかったのですが。


583話「3人の未亡人」6
 銀行強盗事件が発生し、警官が撃たれ死亡します。死亡した警官の妻は、マミーの交通課時代の同僚でした。未亡人となった交通課の警官は、マミーに仇討ちを懇願します。二人組の犯人は、引き続いて店を襲撃し、店主を撃ちますが、店主は一命をとりとめ、犯人のうち一人が顔見知りだと証言します。この証言により、容疑者がすぐに浮かび上がりますが、死体で発見されます。そのため、共犯者の特定は難航しますが、殺された犯人の東南アジア旅行を調べると、有力な容疑者が浮上します。その容疑者は、一ヶ月前まで同郷の女性と同棲していました。その女性は実家に戻り、マミーとボギーはその実家近くで張り込みを続けます。マミーの予想通り、犯人は女性の前に現れ、マミーとブルースが現れると、女性を人質にとり、ブルースを撃って逃走します。マミーは撃たれながらも犯人を追いますが、犯人を射殺してしまいます。女性は、犯人に人質に取られながら、犯人を殺されて号泣し、マミーを人殺しと罵倒します。未亡人というマミーの設定を活かした話で、悲劇的な要素も盛り込みつつ、まずまず面白くなっていました。


584話「盗聴」7
 ドックとラガーは偶然、盗聴されていた電話での会話を傍受します。男性の犯人は電話での会話を盗聴し、宝石店の店員を脅迫していました。金の受け取りに現れたのは女性で、この女性も犯人に脅迫されて金の受け取り役をやらされていたのでした。一係は女性に捜査への協力を要請し、女性の前に現れた男性は逮捕されますが、この男性も盗聴犯から脅迫されていました。一係は女性の行方を見失い、女性は犯人に監禁されます。犯人は、捜査から手を引かねば女性を殺害する、と一係を脅迫します。女性の婚約者は、捜査から手を引くよう、一係に要請します。警察に協力的ではない婚約者から情報を得るために、ラガーは婚約者の電話に盗聴器を仕掛けます。ボギーとラガーは盗聴した情報をもとに男性を逮捕しますが、男性はとぼけ続けます。婚約者も男性を庇い、盗聴した情報を証拠にすることもできず、捜査は行き詰ります。男性は釈放されたものの、一係は必死に捜査を続け、監禁された女性を救出し、男性を逮捕します。盗聴を用いた巧妙な犯罪の謎解きと、ラガーも捜査に盗聴を用いてしまったことからくる、一係の覚悟とが描かれ、なかなか楽しめました。


585話「ボギー名推理」9
 小説家の女性の夫から、仕事場の妻の様子がおかしい、と一係に電話があり、ボギーが仕事場に急行します。仕事場は荒らされており、女性はおらず、誘拐したという脅迫状が残されていました。犯人からの電話を待つなか、ボギーは偶然、憔悴したように見せかけるために髪をかき乱す夫の姿を目撃します。その直後、3000万円を要求する犯人からの手紙が届きます。夫が3000万円を用意して待っていたところ、河原で女性の死体が発見されます。女性は、夫が一係に電話をかけてきた時点で、すでに殺されていました。山さんは、この犯行は金目当てではなく殺害ではないか、と推理し、ボギーは、夫が犯人ではないか、と疑います。売れっ子のルポライターだった夫が、今では自分よりもはるかに売れっ子の小説家となった妻を疎ましく思っていたのではないか、というわけです。夫のアリバイは念入りで、一係はなかなか崩せず、決定的な証拠をつかめません。しかし、ボギーの執念の捜査と的確な推理を恐れた夫は、ボギーがいつか本当に決定的な証拠を得るのではないか、と考えて自白します。熱血漢のボギーと計算高く冷酷な夫のキャラを対比させ、なかなか上手い話になっていたと思います。この時期の話は少なくとも一度は視聴しているはずなのですが、内容はほとんど覚えていません。しかし今回は、面白いので印象に残っていたということなのか、わりとよく覚えていました。

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