『地球ドラマチック』「洞窟に眠る新種の人類」
これは9月22日分の記事として掲載しておきます。NHK教育テレビで放送されたので、視聴しました。2013年、南アフリカ共和国のライジングスター洞窟(Rising Star Cave)にあるディナレディ空洞(Dinaledi Chamber)で大量の人骨が発見されました。この発見は大きく取り上げられ(関連記事)、手と足に関する研究が公表され(関連記事)、『ナショナルジオグラフィック』でも特集が組まれました(関連記事)。この人骨群はホモ属の新種ナレディ(Homo naledi)と命名されました。
ナレディは、アウストラロピテクス属とホモ属とをつなぐというか、ホモ属の起源に関わってくるのではないか、ということで大いに注目されました。この番組でも、そうした観点が強調されていました。ただ、現時点ではナレディの年代は不明なので、人類進化史における位置づけは確定していません。この番組でも、年代について新たな情報は提示されませんでした。ただ、どのような年代であれ、ナレディ発見の意義がたいへん大きいことは間違いない、と言えるでしょう。
この番組では、年代も含めて目新しい情報が提示されていたわけではありませんが、ディナレディ空洞と発掘状況が映像で詳しく紹介され、たいへん見ごたえがありました。じっさいに発掘に関わった人々の証言を中心とした番組構成になっていて、語りの方も浮ついたところや大きく逸脱したようなところがなく、全体的に穏当なものであり、なかなか良心的だったと思います。まあ、この番組は外国制作の翻訳であり、日本の主要テレビ局の制作だと、変な構成になってしまいそうですが・・・。ナレディは人類進化史において大いに注目されるので、今後の研究の進展が期待されます。
ナレディは、アウストラロピテクス属とホモ属とをつなぐというか、ホモ属の起源に関わってくるのではないか、ということで大いに注目されました。この番組でも、そうした観点が強調されていました。ただ、現時点ではナレディの年代は不明なので、人類進化史における位置づけは確定していません。この番組でも、年代について新たな情報は提示されませんでした。ただ、どのような年代であれ、ナレディ発見の意義がたいへん大きいことは間違いない、と言えるでしょう。
この番組では、年代も含めて目新しい情報が提示されていたわけではありませんが、ディナレディ空洞と発掘状況が映像で詳しく紹介され、たいへん見ごたえがありました。じっさいに発掘に関わった人々の証言を中心とした番組構成になっていて、語りの方も浮ついたところや大きく逸脱したようなところがなく、全体的に穏当なものであり、なかなか良心的だったと思います。まあ、この番組は外国制作の翻訳であり、日本の主要テレビ局の制作だと、変な構成になってしまいそうですが・・・。ナレディは人類進化史において大いに注目されるので、今後の研究の進展が期待されます。
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