ファミリー劇場HDリマスター版『太陽にほえろ!』560話~563話
560話「愛される警察」6
ラガーは街で偶然、男性に絡まれた女性を助け、喫茶店で話をします。ところがその喫茶店には、付き合っていた女性に復讐するために、警官から拳銃を奪って待ち構えていた男性がいました。店内の客同士の揉め事から、その男性が拳銃を持っていることが偶然発覚し、男性はラガーたち客を人質に取って立て籠もります。『太陽にほえろ!』ではたまにある刑事が人質に取られる話で、今回は警察への人々の信頼という観点が中心になっており、定番の描写ともいうべき人質の人間性も浮き彫りになっていました。定番の話ながら、工夫も見られてまずまず面白かったと思います。
561話「12年目の真実」8
ドックの高校・医大時代の同級生が工事中のビルから転落して死亡します。状況証拠から、殺害されたのではないかと疑われ、捜査が進められます。親しかった同級生たちが容疑者となり、ドックが捜査を進めます。結局、同級生たちの中に犯人はおらず、別人が犯人だったのですが、何とも苦い話になっていました。オチはやや急展開でしたが、なかなか面白かったと思います。メインゲストは大門正明氏ですが、北村総一朗氏や森田順平氏も出演しており、なかなか豪華な配役になっていると思います。ブルース登場の前回ということで、区切り的な意味合いがあったのでしょうか。ナーコの登場が今回で最後となるのも、そのためかもしれません。ナーコはすでに母親の看病のため休んでいることが語られていましたが(528話)、これで正式に退場となります。ジーパンがいた頃に、シンコと久美ちゃんがレギュラーだったこともあるのですから、女性二人がレギュラーでもよかったのではないかな、とも思います。
562話「ブルース刑事登場!」6
ブルースが登場し、オープニング映像も変わりました。スコッチが退場してからブルースが登場する前までの間に、4人が退場して3人が新たに登場したのですが、同じオープニング映像だったので、やっと変わったなあ、という感じです。まあ、この間1年半弱なので、印象ほどには長くないわけですが。ブルースがジーパンを意識した人物造形になっていることは、本作の長年の視聴者の多くが感じていたことでしょうが、いきなり殺人事件の容疑者として取り調べを受けたことも、留置所からの登場となったジーパンを想起させます。ボギーがマカロニを意識したキャラであることは、ともに音楽界で世に出た人を起用したことからも明らかだと思いますが、視聴率が全盛期より低迷していたことから、マカロニとジーパンの仮想的な共演というような意味合いも制作者側にはあったのでしょうか。
まあ、ブルースがジーパンを意識したキャラだとはいっても、差異化も企図されており、若手の新人刑事では初となる既婚者です。新人だけに、ブルースの演技には硬いところがあり、台詞回しも上手いとは言えませんが、それが不器用な性格と合っていて、さほど悪いとは思いませんでした。話の方は、定番の若手刑事の暴走が描かれ、やや陳腐なところもあってもう一つでしたが、ブルースのアクションシーンと表情には見るべきところがあったと思います。新人刑事の登場回としては水準以上だったのではないでしょうか。それだけに、ブルースを演じた又野誠治氏が若くして亡くなったことが惜しまれます。長さんの久々の登場は、本作の長い歴史を感じさせ、嬉しいものです。ただ、長さんがブルースの教官だったという設定はこの後あまり活かされていなかったような気もしますが・・・。
563話「たすけて!」5
ラガーはあるアパートの前で、丸められた紙を投げつけられます。その紙には「たすけて」と書かれていました。ラガーは誰が投げたのか探しますが、なかなか特定できません。ラガーが捜査を続けると、丸められた紙を投げつけられ、そこには再び「たすけて」と書かれていました。有力な容疑者も関係がなく、関連があると考えられた誘拐事件も無関係で、なかなか謎めいた事件でしたが、寂しさから自分に関心を向けてほしかった女性のやったことだと分かります。『太陽にほえろ!』では定番の、都会の孤独を扱った話なのですが、この女性の人物像があまり掘り下げられなかったのは残念でした。ラガーがブルースに先輩面して舞い上がっているところはなかなか笑えます。
ラガーは街で偶然、男性に絡まれた女性を助け、喫茶店で話をします。ところがその喫茶店には、付き合っていた女性に復讐するために、警官から拳銃を奪って待ち構えていた男性がいました。店内の客同士の揉め事から、その男性が拳銃を持っていることが偶然発覚し、男性はラガーたち客を人質に取って立て籠もります。『太陽にほえろ!』ではたまにある刑事が人質に取られる話で、今回は警察への人々の信頼という観点が中心になっており、定番の描写ともいうべき人質の人間性も浮き彫りになっていました。定番の話ながら、工夫も見られてまずまず面白かったと思います。
561話「12年目の真実」8
ドックの高校・医大時代の同級生が工事中のビルから転落して死亡します。状況証拠から、殺害されたのではないかと疑われ、捜査が進められます。親しかった同級生たちが容疑者となり、ドックが捜査を進めます。結局、同級生たちの中に犯人はおらず、別人が犯人だったのですが、何とも苦い話になっていました。オチはやや急展開でしたが、なかなか面白かったと思います。メインゲストは大門正明氏ですが、北村総一朗氏や森田順平氏も出演しており、なかなか豪華な配役になっていると思います。ブルース登場の前回ということで、区切り的な意味合いがあったのでしょうか。ナーコの登場が今回で最後となるのも、そのためかもしれません。ナーコはすでに母親の看病のため休んでいることが語られていましたが(528話)、これで正式に退場となります。ジーパンがいた頃に、シンコと久美ちゃんがレギュラーだったこともあるのですから、女性二人がレギュラーでもよかったのではないかな、とも思います。
562話「ブルース刑事登場!」6
ブルースが登場し、オープニング映像も変わりました。スコッチが退場してからブルースが登場する前までの間に、4人が退場して3人が新たに登場したのですが、同じオープニング映像だったので、やっと変わったなあ、という感じです。まあ、この間1年半弱なので、印象ほどには長くないわけですが。ブルースがジーパンを意識した人物造形になっていることは、本作の長年の視聴者の多くが感じていたことでしょうが、いきなり殺人事件の容疑者として取り調べを受けたことも、留置所からの登場となったジーパンを想起させます。ボギーがマカロニを意識したキャラであることは、ともに音楽界で世に出た人を起用したことからも明らかだと思いますが、視聴率が全盛期より低迷していたことから、マカロニとジーパンの仮想的な共演というような意味合いも制作者側にはあったのでしょうか。
まあ、ブルースがジーパンを意識したキャラだとはいっても、差異化も企図されており、若手の新人刑事では初となる既婚者です。新人だけに、ブルースの演技には硬いところがあり、台詞回しも上手いとは言えませんが、それが不器用な性格と合っていて、さほど悪いとは思いませんでした。話の方は、定番の若手刑事の暴走が描かれ、やや陳腐なところもあってもう一つでしたが、ブルースのアクションシーンと表情には見るべきところがあったと思います。新人刑事の登場回としては水準以上だったのではないでしょうか。それだけに、ブルースを演じた又野誠治氏が若くして亡くなったことが惜しまれます。長さんの久々の登場は、本作の長い歴史を感じさせ、嬉しいものです。ただ、長さんがブルースの教官だったという設定はこの後あまり活かされていなかったような気もしますが・・・。
563話「たすけて!」5
ラガーはあるアパートの前で、丸められた紙を投げつけられます。その紙には「たすけて」と書かれていました。ラガーは誰が投げたのか探しますが、なかなか特定できません。ラガーが捜査を続けると、丸められた紙を投げつけられ、そこには再び「たすけて」と書かれていました。有力な容疑者も関係がなく、関連があると考えられた誘拐事件も無関係で、なかなか謎めいた事件でしたが、寂しさから自分に関心を向けてほしかった女性のやったことだと分かります。『太陽にほえろ!』では定番の、都会の孤独を扱った話なのですが、この女性の人物像があまり掘り下げられなかったのは残念でした。ラガーがブルースに先輩面して舞い上がっているところはなかなか笑えます。
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