ファミリー劇場HDリマスター版『太陽にほえろ!』548話~551話

548話「金曜日にあいましょう」8
 女性のひき逃げ事件から話が始まります。盗難車が用いられていたため、直ちに容疑者を特定することはできず、手帳などがないため、女性の身元は不明のままです。一係は、状況から殺人が目的だったのではないか、と推理します。被害者の女性を知っているらしい子供二人をラガーは見つけますが、そのうちの一人を病室に連れてくる直前に被害者の女性は亡くなります。被害者の身元・犯行目的・子供たちと被害者との関係など謎解き的要素が多く、二転三転する展開はなかなか楽しめました。今回も少なくとも一度は視聴しているはずなのですが、内容をすっかり忘れていたことで楽しめました。


549話「ボギーとマミー」6
 レギュラー刑事二人のニックネームがタイトルとなるのは、『太陽にほえろ!』ではたまにあります。この場合、話が面白くなることを意図してか、両者の個性が対照的な場合が多いと思います。ボギーとマミーは、個性が対照的とまでは言えないかもしれませんが、子供を育てている女性刑事と独身の男性刑事という点だけでも、対照的とも考えられるでしょう。また、女性への偏見が強いボギーはマミーと反目することもしばしばなので、その点からも面白い組み合わせと言えそうです。話の方は、少なくとも一度は視聴しているはずなのに、例によってすっかり忘れていました。派手な展開ではなく、謎解き的要素が多かったわけではありませんが、ボギーとマミーの対比を軸に、まずまず面白い話になっていました。


550話「俺はプロだ!」7
 汚職事件をめぐる殺し屋と一係との攻防が話の軸となります。アル中のように装う殺し屋に一係は翻弄され、トシさんは殺し屋に狙撃されて負傷します。病室で捜査状況を聞いていたトシさんは、殺し屋の真の狙いが、汚職事件の公判で検察側の証人として出廷予定だった人物ではなく、被告の政治家であると見抜きます。黒幕は政財界の大物でした。トシさんは間一髪で殺し屋の狙撃を阻止します。なかなか緊張感があり、ひねった展開になっていたので、まずまず楽しめました。


551話「すご腕ボギー」8
 ボギーと偶然知り合ったスーパー店員の男性との交流を軸に話が進みます。ボギーの無鉄砲なキャラを活かした話になっており、若手刑事と若者との出会い・裏切り・理解という、王道的な構成になっています。アクションシーンはなかなか迫力のあるものになっており、緊張感もあるのですが、犯人二人が凶暴でありながらどこか間の抜けたところもあるため、喜劇調にもなっています。シリアスとコメディーのバランスがなかなかよく、娯楽作品として楽しめました。

この記事へのコメント

いち
2016年06月27日 23:55
こんばんは。「俺はプロだ!」に、現在の大御所が一瞬だけ出演されていました。一人は徳光和夫。若かりし姿でした。もう一人の名前は忘れてしまいましたが、二人とも日テレアナウンサーでした。リアルタイムでは全く気付かなかったことです。
2016年06月28日 18:34
そこは気づきませんでした。そんなこともあるのですね。

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