再来年(2018年)の大河ドラマの予想

 これは4月7日分の記事として掲載しておきます。そろそろ再来年(2018年)の大河ドラマが発表されそうなので、昨年に続いて予想してみます。近年、大河ドラマの視聴率が低迷する状況で、現在放送中の『真田丸』にはNHKが多大な期待を寄せていたのではないか、と思われます。しかし、3年振りに関東地区での視聴率が20%を超えた(第2回)ものの、そのあとは右肩下がりの傾向にあり、平均視聴率は、近い時代を扱った近年の大河ドラマとの比較では、2014年放送の『軍師官兵衛』を上回るかもしれないものの、2011年放送の『江~姫たちの戦国~』を下回ることになりそうです。

 題材・主演から高い視聴率が期待されていただろう『真田丸』でさえ視聴率が低迷したとなると、大河ドラマの打ち切りがNHK内部で本格的に検討されるようになるかもしれません。マスコミ報道やネット情報や知人からの話より推測すると、大河ドラマの観光効果は大きいようであり、じっさい、各自治体を中心に大河ドラマの誘致活動が熱心に行なわれているようなので、大河ドラマの打ち切りは短・中期的にはないのかもしれませんが、『真田丸』でさえ視聴率が低迷すると、やはり懸念を払拭できません。

 大河ドラマの打ち切りがNHK内部で真剣に検討されているのか、部外者の私にはわからないのでさておくとしても、再来年の大河ドラマを予想するにあたって、打ち切りが懸念される要因となる近年の大河ドラマの視聴率低迷という要素を無視することはできません。おそらくNHKにとって、大河ドラマの視聴率回復は至上命題となっているでしょうから、その観点から再来年の題材を予想しなければならないでしょう。一時は大河ドラマよりも視聴率が低迷していた朝の連続テレビ小説の方は、近年では視聴率が好調ですから、NHKは大河ドラマの視聴率の回復も可能だと判断していることでしょう。

 まず大前提として、2年連続で時代が重なることはあまりなく、多少重なったとしても舞台となる地域が異なる場合がほとんどのようだ、ということが挙げられます。今年と来年の大河ドラマは、同じ戦国時代ではありますが、年代はわずかしか(おそらく半年程度)重ならないようです。地域も、今年が甲信越で来年が東海道と、隣接しているとはいえ、おおむね重ならないといえそうです。まあ、徳川家と武田家が重要な役割を担うだろうという点では、今年と重なっているとは思いますが。

 かつて、1987年放送の『独眼竜政宗』・1988年放送の『武田信玄』・1989年放送の『春日局』と3年連続で戦国時代(~江戸時代初期)が取り上げられたことがあるので、再来年の題材が戦国時代(~江戸時代初期)でも不思議ではないと思います。ただ、再来年は明治維新150周年ということで、戦国時代とともに大河ドラマの定番とも言える幕末(~近代前期)が題材となる可能性は低くないでしょう。その他の時代は、大河ドラマの視聴率が低迷するなか、NHKは冒険できないでしょうから、今回の予想候補からは除外します。かつては大河ドラマの定番とも言えた忠臣蔵も、近年では人気は以前よりも低下している感があるので、近いうちの5回目はないだろう、と予想します。

 次に、近年主人公として取り上げられた人物が再度主人公として取り上げられることはないだろう、ということも大前提となります。それと関連して、近年主人公側として取り上げられた主要地域や一族、たとえば武田家・薩摩(島津家)・上杉家・土佐・会津・長州などが主人公側となることもなさそうです。大前提とは言えないかもしれませんが、近年の大河ドラマの傾向として、主人公に関しては男性と女性を交互に取り上げることが挙げられます。来年は女性主人公であり、かつて2年連続で女性が主人公だったこともありますが(1985年放送の『春の波涛』と1986年放送の『いのち』)、再来年はおそらく男性主人公でしょう。

 まとめると、再来年の大河ドラマは、戦国時代もしくは幕末が舞台で、男性主人公となる可能性が高そうです。戦国時代の場合、再来年と地域・時代があまり重ならないことを考慮すると、近年のNHK好みの夫婦愛を描けそうな鍋島直茂が思い浮かびます。まあ、時代はわりと重なるかもしれませんが、地域はほぼ重ならないのでさほど問題はないと思います。鍋島直茂の知名度はさほど高くないかもしれませんが、2014年の主人公だった黒田官兵衛との比較でも、さほど違いはないだろう、と思います(はっきりとした根拠はありませんが)。鍋島直茂を主人公とした場合、豊臣秀吉や徳川家康を重要人物として登場させられることも、NHKの視点では好材料と言えそうです。

 戦国時代で他に思い浮かぶのは立花宗茂で、こちらはNHK好みの夫婦愛を描こうとするとかなり創作を入れなければいけないかもしれませんが、物語として見ると興味深い生涯ですし、近年では知名度も上昇しているように思えますので、再来年ではなくとも、そのうち主人公として取り上げられる可能性は低くないように思います。他には、三好や長宗我部が主人公候補として思い浮かびますが、三好だと時代が再来年とかなり重なりそうですし、長宗我部だと2010年放送の『龍馬伝』と同じく土佐が舞台となるので、可能性は低いでしょう。

 幕末(~近代前期)だと、大隈重信が思い浮かびます。これまで幕末を題材とした大河ドラマでは、幕府や会津視点の作品は複数回あり、また薩長土肥のうち薩長土視点の作品も複数回あるのに、肥前視点の作品のみがありませんので、そろそろ肥前視点の作品があっても不思議ではないかな、と思います。大隈重信を主人公とする場合は、学閥的な配慮から、福沢諭吉が準主人公として取り上げられるかもしれません。その他では、適塾の群像劇が思い浮かびます。この場合、明治時代もある程度描けるという意味で、福沢諭吉視点となるかもしれません。

 以上、まとめると、再来年(2018年)の大河ドラマの主人公(題材)の予想は以下のようになります。
◎最有力・・・大隈重信
○有力・・・・・鍋島直茂、立花宗茂
▲穴狙い・・・適塾の群像劇(福沢諭吉視点)

この記事へのコメント

2016年04月06日 20:14
楽しく読ませていただきました。
私は「源氏物語」をやってもらえると嬉しいのですが。
1966年にはアメリカのエミー賞を取った秀作なので。
さめ
2016年04月06日 20:34
こんばんは

脚本家がよければ面白いドラマになると今回感じています。

福沢諭吉あたりはそろそろあっても良いのですね。

近代の偉人で、良質なドラマを作って欲しいと思います。

紙幣の顔はひととおり作るべきなので、樋口一葉でも良いか。
2016年04月06日 21:19
『源氏物語』は、長編の連続ドラマ向きで、面白そうです。ただ、歴史ドラマという大河ドラマの趣旨からすると、大河ドラマでは難しいかな、とは思います。

そろそろ、前半幕末・後半明治ではなく、近現代に特化した作品を見たいものですが、過去作品の視聴率は低めなので、今のNHKでは難しいかもしれません。
通りすがり
2016年06月06日 14:52
斎藤道三
北条早雲
木曽義仲
明智光秀
仙石久秀
榎本武揚(昔の五稜郭のような)

もう一度”伊達正宗”もいい
2016年06月06日 19:19
幕末の頻度は下がるでしょうが、榎本武揚はそのうちやりそうな気がします。
祭り
2016年06月08日 21:52
幕末といえば中岡慎太郎でしょ劇団一人が主演で大河ドラマ決定でしょねなんせ血縁すからね
2016年06月09日 00:04
中岡慎太郎は、大河ドラマが続けば、そのうち主役となるかもしれません。

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