ファミリー劇場HDリマスター版『太陽にほえろ!』532話~535話

532話「バラの刺青」5
 女子中学生が暴行され、トシさんの家庭問題とも絡めて話が進みます。トシさんが娘と約束をするものの、捜査を優先して破ってしまうという予定調和的な展開もありましたが、謎めいた話になっていて、まずまず楽しめました。ただ、当時の世相を思い出して懐かしくもありましたが、話自体にはあまり深みがなかったように思います。今回、吉野が少年課の刑事になったことが語られます。吉野の空手の腕がかなりのものであることも示唆されましたが、後にボギー主演作でこの設定は活かされることになります。


533話「後輩」9
 ある強盗殺人事件の現場の近くに、ボギーの後輩が広島で経営している店のマッチが落ちていました。後輩が東京に来ているのではないかと思ったボギーは後輩を見つけだし、捜査への協力を要請します。その後輩は一旦捜査に協力しますが、ボギーの前から突然姿を消します。その後輩の店は経営難で、後輩に強盗殺人の容疑がかかります。ボギーは後輩を発見しますが、逃げられてしまいます。けっきょく、後輩は強盗殺人犯ではなく、後輩を強引に捜査へと協力させたことが、後輩を立て籠もり事件へと追い詰めてしまうことになります。ボギーに可愛がられたことに感謝しつつ、つい服従してしまうことで、ボギーを煙たがっていた後輩が、ボギーの行動のせいで犯罪に走ってしまうという、なんとも苦い話になっていました。ボギーの暑苦しいキャラをよく活かした、面白い話になっていると思います。 


534話「俺の拳銃が無い!」5
 少年院から出てきて自動車工場で働いていた男性が、社長に窃盗を疑われて激昂し、社長を殺してしまい、逃亡します。その男性は以前にも社長から窃盗を疑われており、学生時代に窃盗を疑われたことのあるラガーは、その男性に共感し、同情します。ラガーが若手らしい正義感と未熟さを前面に出しつつも成長するという『太陽にほえろ!』では定番の話になっており、安心して視聴できるところはあります。ただ、やや陳腐な感も否めませんが。ラガーの演技は、登場当初の頃よりよくなっているように思います。


535話「ボギーのいちばん長い日」8
 ボギーが車中で張り込み中、若い女性の運転する高級車が衝突します。違法駐車ではないか、とその女性はボギーに食ってかかり、ボギーは興奮して反論しますが、容疑者が現れ、ボギーとドックが容疑者を追っている最中に、その女性は姿を消します。捜査を進めているうちに、その女性が自動車窃盗団の一味かもしれない、という容疑が浮上します。その女性が自動車窃盗団の一味であることは早くに明かされますが、その女性に高級車を盗まれた弁護士が頑として被害届を出そうとしないなど、謎めいた展開が続き、なかなか楽しめました。メインゲストの大場久美子氏の演技は意外と上手く、適役だったのでしょうか。

この記事へのコメント

いち
2016年04月25日 22:13
こんばんは。ナーコ降板後、二話ほど見知らぬ婦人警官が事務員の席に座っていたのを今頃になって気付きました。私自身それだけぼんやりとしか視てなかったのです。532話以降の出演はなかったと思うので、考えられることとして、その婦人警官をナーコの後任候補だったが急変した。理由として、長谷直美のレギュラー化がこのタイミングで決定。→女性枠は一人。(紅一点を選択) あくまで私の想像です。
2016年04月25日 23:30
私もこの件はすっかり忘れていました。ジーパンがいた頃は女性枠が二人だったので、レギュラーの女性が二人でもよかったかなあ、と思います。まあ二人体制とはいっても、一方のシンコの出演率は5割を切っているかもしれませんが。
なんてこったい(!!)
2016年04月26日 22:47
ジーパン編で初めて女性事務員が設けられたのは、やはり、シンコの欠場の穴を埋める為と思われます。初代事務員の永井久美を青木英美氏が演じる事になった理由は、シンコ役の 関根(高橋)恵子氏に匹敵する実績の持ち主を当時のスタッフが必要としていたのでしょう。その後を受け継いだ女性事務員たちに独自の個性らしきものが、あまり無かったのは、残念ですが……。 吉野巡査が捜査一係ではなく、少年課の刑事になったのは、意外ですね。
2016年04月27日 19:11
久美ちゃんはキャラが立っていたと思います。歴代の事務員では一番のお気に入りです。これといって退場イベントがなかったのは残念でした。
たけぽん
2016年05月10日 21:45
ゴリさんの後任にトシさん登場。

もっとも妻子持ちのトシさんは、長さんのキャラの役割も引き継いでいるように思います。

地井 武男 氏は、確か以前は『太陽にほえろ!』で、犯人役の出演経験があったように記憶してます。
(諸事情で欠番になった話だったような)

他には映画『犬神家の一族』で、殺害されて、生首を晒される役だったりと、それまでは悪役系の役回りが多い俳優さんだったと思うのですが、見事に『太陽』でブレイクされました。

山さんとのベテラン刑事コンビも良かったのですが、やはり、バランス的にもう一人くらいは中堅俳優の刑事さんがいた方が良かったと思います。

普通、捜査一係の主力となりそうな、30~40歳台の刑事が綺麗に抜けてます。

設定ではこの頃、ドック30歳、トシさん40歳くらいです。
2016年05月12日 00:24
トシさんとドックの間で、世代的に大きな溝がありますね。ベテラン組と若手組という対比も悪くありませんが、確かに、もう一人中堅的な役割のレギュラーがいてもよかったように思います。

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