大河ドラマ『真田丸』第6回「迷走」

 これは2月15日分の記事として掲載しておきます。今回も本能寺の変後の混乱した状況が描かれました。織田家の人質として安土城にいた松は明智の兵たちに追い詰められ、崖から琵琶湖(だと思います)に身を投げます。もっとも、松は落命したわけではないのですが、記憶喪失になってしまい、信繁たちは松の行方を見失ってしまいました。一度は滝川一益にかけた昌幸は、状況が激変する中どう身を処すべきか、迷っていました。真田家というか、昌幸の迷走が今回の主題となっています。

 今回初登場の重要人物は羽柴秀吉で、北条氏政も実質的に初登場と言えるでしょう。北条家も徳川家と同様に、なかなか人物が巧みに描かれているように思います。真田家の人間模様も、昌幸と信幸の関係など、巧みに描かれていたと思います。作品の質を下げているかな、と思うこともある真田家の女性パートですが、「きり」や梅の話は、主人公の信繁の人物像を浮き彫りにするうえで意味があり、悪くはなかったように思います。全体的に今回も、本能寺の変後の混乱した状況と人間模様が興味深く描かれており、面白く視聴できました。ここまでは期待以上の出来なので、今後もたいへん楽しみです。

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