ファミリー劇場HDリマスター版『太陽にほえろ!』508話~511話
508話「ドックと天使」5
ゴリさん・ラガーとともに酒を飲んでいたドックは、誘拐されそうになった、と慌てて怯えている若い女性と出会います。ドックが近辺を探ると、怪しげな男性を見つけます。翌日、その男性が死体で発見され、以前の現金強奪事件と関わりがありそうだ、と判明します。若い女性が狙われる理由や強盗事件の真相など、当初は核心が見えなかったのですが、予想以上に早く核心に近づいた感があります。当初は、謎解きの点で期待できそうかな、と思っていたので、この点では残念でした。全体的に、平板な話になってしまった感は否めませんが、最後のオチはなかなかよかったと思います。終盤までは3点評価にしようかと考えていたのですが、最後のオチで評価を上げました。
509話「列車の中の女」9
政財界の黒幕と言われる大物が殺され、二人組の男女が容疑者として浮上します。女性の身許はすぐに判明し、一係はその内縁の夫である男性を逮捕します。女性は青森県で発見され、長さんは電車で女性を東京まで連行しようとします。事件の核心をわりと早くに把握できる話の構造になっており、謎解きという点ではさほど魅力はありませんでしたが、長さんの粘り強い説得には安定感があり、なかなか楽しめました。内縁の夫婦を演じたのは三浦真弓氏と平泉成(当時の芸名は平泉征)氏で、個人的にはかなり豪華な配役でした。話自体は、大きく盛り上がるようなものではありませんでしたが、長さんの安定した説得力と、メインゲストの三浦氏・平泉氏の好演が質を高めているように思います。
510話「ラガーの大追跡」5
入院中の恩師を見舞ったラガーは、その病院で人気の女性歌手が拉致された現場に遭遇します。犯人の目的と人間像が当初はまったく明かされず、不気味な印象を醸し出しています。この誘拐事件に別の殺人事件も絡んできて、謎解きとしてなかなか面白くなるのかと思ったら、真相の大半は早くに明かされ、この点はやや残念でした。少なくとも1回は視聴しているはずなのに、この時期のほとんどの話は内容をほぼ忘れてしまっており、今回もそうだったのですが、ラガーと犯人が笑い合う最後の場面は憶えていました。犯人を演じたのは西村晃氏で、さすがに163話「逆転」の権藤警視(関連記事)と同一人物ではありませんでしたが、163話と同じく迫力のある演技は見事でした。今回の主演はラガーだったので、さすがに山さん主演だった163話と比較すると、演技の質という点ではかなり見劣りしましたが、さほど不満はありません。頭師孝雄氏や勝部演之氏もゲストで出演しており、なかなか豪華な配役だと思います。
511話「爆発!ロッキー刑事」4
生後10ヶ月の子供が誘拐されますが、犯人からの要求はなく、捜査は難航します。生まれたばかりの子供が欲しかったのではないか、ということ以外の犯人の真意がなかなか明かされず、謎解き的要素がありまずまず楽しめましたが、やや盛り上がりに欠けた感は否めません。どうもロッキー主演作には、ひどい出来ではないものの、盛り上がりに欠けるものが多いように思います。若手では唯一子供がおり、かつてレスキュー隊に所属していた、というロッキーのキャラを活かした話になっていますが、ロッキーはあまり個性の強い人物ではないので、ロッキー主演作だとやや盛り上がりに欠けることが多いのでしょうか。まあ、脚本の問題もあるのでしょうが。
ゴリさん・ラガーとともに酒を飲んでいたドックは、誘拐されそうになった、と慌てて怯えている若い女性と出会います。ドックが近辺を探ると、怪しげな男性を見つけます。翌日、その男性が死体で発見され、以前の現金強奪事件と関わりがありそうだ、と判明します。若い女性が狙われる理由や強盗事件の真相など、当初は核心が見えなかったのですが、予想以上に早く核心に近づいた感があります。当初は、謎解きの点で期待できそうかな、と思っていたので、この点では残念でした。全体的に、平板な話になってしまった感は否めませんが、最後のオチはなかなかよかったと思います。終盤までは3点評価にしようかと考えていたのですが、最後のオチで評価を上げました。
509話「列車の中の女」9
政財界の黒幕と言われる大物が殺され、二人組の男女が容疑者として浮上します。女性の身許はすぐに判明し、一係はその内縁の夫である男性を逮捕します。女性は青森県で発見され、長さんは電車で女性を東京まで連行しようとします。事件の核心をわりと早くに把握できる話の構造になっており、謎解きという点ではさほど魅力はありませんでしたが、長さんの粘り強い説得には安定感があり、なかなか楽しめました。内縁の夫婦を演じたのは三浦真弓氏と平泉成(当時の芸名は平泉征)氏で、個人的にはかなり豪華な配役でした。話自体は、大きく盛り上がるようなものではありませんでしたが、長さんの安定した説得力と、メインゲストの三浦氏・平泉氏の好演が質を高めているように思います。
510話「ラガーの大追跡」5
入院中の恩師を見舞ったラガーは、その病院で人気の女性歌手が拉致された現場に遭遇します。犯人の目的と人間像が当初はまったく明かされず、不気味な印象を醸し出しています。この誘拐事件に別の殺人事件も絡んできて、謎解きとしてなかなか面白くなるのかと思ったら、真相の大半は早くに明かされ、この点はやや残念でした。少なくとも1回は視聴しているはずなのに、この時期のほとんどの話は内容をほぼ忘れてしまっており、今回もそうだったのですが、ラガーと犯人が笑い合う最後の場面は憶えていました。犯人を演じたのは西村晃氏で、さすがに163話「逆転」の権藤警視(関連記事)と同一人物ではありませんでしたが、163話と同じく迫力のある演技は見事でした。今回の主演はラガーだったので、さすがに山さん主演だった163話と比較すると、演技の質という点ではかなり見劣りしましたが、さほど不満はありません。頭師孝雄氏や勝部演之氏もゲストで出演しており、なかなか豪華な配役だと思います。
511話「爆発!ロッキー刑事」4
生後10ヶ月の子供が誘拐されますが、犯人からの要求はなく、捜査は難航します。生まれたばかりの子供が欲しかったのではないか、ということ以外の犯人の真意がなかなか明かされず、謎解き的要素がありまずまず楽しめましたが、やや盛り上がりに欠けた感は否めません。どうもロッキー主演作には、ひどい出来ではないものの、盛り上がりに欠けるものが多いように思います。若手では唯一子供がおり、かつてレスキュー隊に所属していた、というロッキーのキャラを活かした話になっていますが、ロッキーはあまり個性の強い人物ではないので、ロッキー主演作だとやや盛り上がりに欠けることが多いのでしょうか。まあ、脚本の問題もあるのでしょうが。
この記事へのコメント
「ラガーの大追跡」はラガーがアイドル好きという設定となってますが、実際の話だと渡辺徹の息子、渡辺裕太は筋金入りで有名なアイドル好き。きっと父親の渡辺徹も若い頃はアイドル好きだったんじゃないでしょうか。おそらく、渡辺徹自身のそんな特徴を生かした主演作だったのでしょう。
『太陽にほえろ!』の弱点と言われていた若い視聴者層の開拓を意図していたのかもしれません。