大河ドラマ『花燃ゆ』第49回「二人の再婚」

 これは12月7日分の記事として掲載しておきます。今回は二人の再婚を中心に話が進みました。美和(文)の初恋の相手が楫取素彦(小田村伊之助)で、二人の関係は序盤から時間を割いて描かれており、美和と最初の夫である久坂玄瑞との関係よりも重きが置かれている感さえありました。美和の姉で楫取の妻である寿が病気がちとなって以降は、美和と楫取との絆はさらに深まった感もあるので、長期ドラマとして見ると、二人が再婚するのは納得のいく展開になっていたと思います。まあ、大河ドラマとしてはどうなのか、と疑問に思う視聴者も少なくないかもしれませんが、この二人の再婚に関して長期ドラマとして大破綻したわけではなかったのは、幸いだと思います。

 今回は、すっかり存在を忘れかけていた「すみ」と「ふさ」が登場し、次回が最終回ということでまとめてきたのかな、という気もします。歴史ドラマの方では、地方から見た近代化が相変わらず描かれているのはよいと思います。近代史に詳しい人から見たら不充分で問題があるのかもしれませんが、幕末編放送時に予想していた以上に近代化のことが描かれているように思います。次回はいよいよ最終回で、惰性で視聴を続けてきたとはいえ、一年近く視聴してきただけに、さすがに多少は感慨もあります。

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