大河ドラマ『花燃ゆ』第40回「二人の母」

 今回は産みの親と育ての親という普遍性の高い話題が中心になりました。もっとも、秀次郎はこれまで基本的に生母の辰路と暮らしていたわけで、美和は育ての親になろうとしてなれなかったというか、なりかけたものの、秀次郎が辰路と暮らせるよう決断した、という話になりました。条約改正交渉の場面も描かれましたが、それを省略してもっと美和(文)と秀次郎との関係を描いてもよかったのではないか、とも思います。まあ、そうすると歴史ドラマを視聴したい人には不満かもしれませんが、今回のような配分では歴史ドラマとしてもホームドラマとしても中途半端になってしまっているように思います。まあ、条約改正交渉の場面は楫取素彦(小田村伊之助)を持ち上げるのが目的だったのかもしれませんが。

 美和の姉の寿は体調が優れないようで、若くして(この時代の平均寿命を考えるとそこまで短命とも言えないかもしれませんが)死ぬことの伏線なのでしょう。それにしても、寿はすっかり落ち着いたというか、上昇志向の強い野心的人物だった頃を思い出すと、憑き物が落ちたような感があります。もっとも、私が寿の心境の変化の描写を見落としているか忘れているだけかもしれませんが。次回からは群馬編となり、新たな重要人物も登場するようです。美和と楫取素彦との再婚を中心に、地方の近代化が描かれることになるのでしょうか。

この記事へのコメント

ひろし
2015年10月07日 16:31
遂に物語の5分の4が経過しましたが、ハッキリ言って、現時点では最低最悪の内容でした。これまで、小松(呼び捨て)が書いた大河の回では、一番酷かったと思います。
一番恐れていた内容が、予想以上に酷い展開でした。
完全に「秀次郎萩短期ホームステイ」話でした(汗)。
創作エピソードとしても、何がしたいのか、全く分かりませんでした。
秀次郎は、何のために来たのやら。
美和と辰路のやり取りも、最低でした。
厳しかった文之進も、急に優しくなったのが、気持ち悪かったです。
一様、これで長~く続いた、下らない不倫話に終止符を打ちましたし、これ以上酷い内容が来ないことを祈るだけです。

こんな内容にも関わらず、視聴率は上昇中で、第12話(3月22日)以来の13%台です(13.8%)。近年の大河は終盤になると、視聴率が低迷しますが、今作は何故か上がっています。明治(群馬編)に興味があるからか、それとも、現在放送されてる朝ドラ『あさが来た』が幕末設定の影響だからか?数字が上がるのは良い事ですが、こんな内容にはとても相応しくない数字なので、とても複雑な気分です。


ネタバレになりますが、クライマックスシーンが明かされました。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151006-00000023-nksports-ent
鹿鳴館で最終話を迎えるそうです。。
どんな最後になるのやら、どうでも良いです(汗)。
早く終わって欲しいです。

残り10回!

それでは~
2015年10月08日 00:09
視聴率は回復傾向にあるようですね。確かに、内容がよくなったからとは思えませんが。

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