大河ドラマ『花燃ゆ』第22回「妻と奇兵隊」
攘夷を決行した長州藩ですが、米国からの反撃で下関は大きな被害を受けます。攘夷決行当初は、よくやってくれたと久坂玄瑞たちを賞賛していた民衆も、反撃を受けると攘夷を決行したことに恨み言を述べ立てます。久坂は長州藩首脳部にこの苦境の責任を問われ、窮地に追い込まれます。そこへ周布政之助が高杉晋作を連れてきて、高杉は奇兵隊の創設を毛利敬親に進言し、受け入れられます。久坂にとっては面白くありませんが、高杉と協力してこの窮地に対処しろ、と周布は諭します。夫の久坂玄瑞が苦境にあることから、文は何とか役に立とうと、台場造りを手伝いたいと言い出し、他の女性たちも手伝いを始めます。
今回は、女性たちの活躍と奇兵隊の創設とが軸になって話が進みました。高杉の才能・活躍が印象に残りましたが、対照的に久坂は苦境に追い込まれ、鬱屈していきます。高杉と久坂の対比は描かれていたものの、主人公の夫でもあるわけですし、もう少し久坂の心理描写に時間を割いてもよかったのではないかな、と思います。それにしても、本作の久坂は本当に切れ者にも魅力のある人物にも見えず、高杉や小田村伊之助(楫取素彦)を持ちあげるための道化役になっている感があり、残念です。次回は八月十八日の政変が取り上げられるようですから、さらに久坂の印象が悪くなるような描写がありそうです。
今回は、女性たちの活躍と奇兵隊の創設とが軸になって話が進みました。高杉の才能・活躍が印象に残りましたが、対照的に久坂は苦境に追い込まれ、鬱屈していきます。高杉と久坂の対比は描かれていたものの、主人公の夫でもあるわけですし、もう少し久坂の心理描写に時間を割いてもよかったのではないかな、と思います。それにしても、本作の久坂は本当に切れ者にも魅力のある人物にも見えず、高杉や小田村伊之助(楫取素彦)を持ちあげるための道化役になっている感があり、残念です。次回は八月十八日の政変が取り上げられるようですから、さらに久坂の印象が悪くなるような描写がありそうです。
この記事へのコメント
俳優の今福将雄さんが、心筋梗塞のため自宅で亡くなられました。
94歳でした。
大河では、『国盗り物語』(73年)、『風と雲と虹と』(76年)、『峠の群像』(82年)、『独眼竜政宗』(87年)、『秀吉』(96年)など、数々の名作・良作・人気作品に出演されました。
その他にも、幅広いジャンルの時代劇・ドラマ・舞台でも活躍されました。
これで、昭和がまた遠くなりました。
ご 冥福をお祈りいたします
今回の花燃ゆ
確かに、女性たちの活躍と奇兵隊の創設とが軸になって話が進みましたが、それでも、内容的には、相変わらずイマイチで、無駄に長く感じました。
高杉と久坂の対比は描かれていのは良かったのですが、どうも高杉の存在感が大きすぎて、主役の夫・久坂の存在感が、ドンドン薄くなってるのが否めません。
正直、こんな内容だったら、最初から高杉が主役でも良かったぐらいに感じられました。
近年では、高杉の知名度・人気が上がってるので、そのうち、高杉が主役の大河が制作されると思いますが。
それにしても、歴代の大河で、こんなに地味な久坂は初めてだと思います。
折角、主役の夫で、前半では重要人物の筈なのに、とても勿体無い扱いだと思います。
八月十八日の政変ですが、殆ど期待してません(汗)。
それでは~
高杉は二十代で没しているので、主役だと1年もたない、との判断がNHKにあったのかもしれませんが、高杉を中心に幕末長州の群像劇として描けば、じゅうぶんもつと思います。
まあ単純に、女性主人公の番ということで、高杉は最初から主人公候補には挙げられていなかったのでしょうが。