大河ドラマ『軍師官兵衛』第49回「如水最後の勝負」

 今日はもう1本掲載します。淀殿(茶々)は三成に秀頼を出陣させるよう請われますが、秀頼が討ち死にすることを怖れて拒絶します。三成の挙兵は予想外であり、三成と政治的に親しかったわけではない、という設定ではなく、終始一貫して政治的には三成と組んできたという設定の淀殿だけに、感情を抑制できない愚か者という淀殿の通俗的な印象を強めているように思います。淀殿の演技に関しては批判が多いようですが、私は悪くないと思っています。

 家康と三成が互いに調略を進めていくなか、官兵衛(如水)は九州で勢力を拡大していきます。官兵衛は実に活き活きとしており、終盤に来てやっと主人公の官兵衛が存在感を増してきたように見えます。そんな官兵衛の動きを家康は警戒します。官兵衛は豊後の石垣原で大友軍と戦い、九郎右衛門が猛将の吉弘統幸を討ち取り、大友吉統はその翌日に黒田軍に降伏します。家康は三成ら西軍の立て籠もる大垣城を無視して、三成の居城の佐和山城を攻める動きを見せ、三成は大垣城を出て関ヶ原に布陣しようとします。今回は関ヶ原の戦いの始まる直前で終了となります。

 今回は、官兵衛にとって本能寺の変前後と並ぶ見せ場となるはずだったのですが、石垣原の戦いもその前の戦いの場面も、兵が少なくかなり貧相だったのは残念です。やはり、予算が尽きてしまったのでしょうか。とくに、伏兵で敵を打ち破った場面は、かなりお粗末でした。あの程度の伏兵に引っかかるとは思えないのですが・・・。また、九郎右衛門と吉弘統幸との一騎討ちに時間を割くのならば、それ以前の因縁も描いておくべきだったと思います。どうも今回は、本作の弱点がかなり顕著に出てしまった感があり、なんとも残念です。

この記事へのコメント

ひろし
2014年12月08日 16:04
確かに、今回の内容は全体的にイマイチでしたね。
まあ、近年の大河は、終盤で失速するのがお約束ですが、どうにかならなかったと言うのが本音です。

九郎右衛門と吉弘統幸との一騎討ちは、個人的に余り重みが感じられなかったです。
と言うか、この2人って、こんなに仲良かったけ?と途惑いました(味噌汁など)。
因縁が殆ど描かれて無かったので、唐突過ぎた感が否めません。
ホント勿体無い。49話もあったのに、どうにか成らなかったのか。
主役がメインなのは分かりますが、それでもちゃんとした因縁を描けば、一騎打ちも重みがあったのに。
九郎右衛門は軍師官兵衛の家臣で、一番魅力のある方だったので、とても残念でした。

合戦の場面も、とてもイマイチで迫力が無かったのが残念。クライマックスなのに余計に残念。
まあ、予算は序盤・中盤で使い切ったかもしれませんが。
この分だと、長政が率いる黒田二十四騎は最後まで登場しないかも。

個人的に、今回の一番の見所は、落語家の春風亭昇太師匠が毛屋主水を演じた事でした!
ネットでは大変な話題だったそうで、悲願の大河出演を果たしました。
NHKの番組内(50ボイスなど)で、何度も大河出演を願ってたそうです。
出演されて、ホント良かったです。
戦国武将姿が似合ってました。
個人的に、一番の名シーン(或いは、思い出に残るシーン)でした。

次回(再来週)は泣いても笑っても最終回。

それでは~
2014年12月08日 21:52
味噌汁のやり取りは唐突すぎましたね。ホームドラマパートを少し削って描いておくだけでもよかったと思うのですが。

『風林火山』や今回の事例からも、重要な合戦が終盤にある場合は不安になりますね。再来年もこの点で懸念されます。

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