『太陽にほえろ!』415話~419話
415話「ドクター刑事登場!」5
今回から『太陽にほえろ! 1980 DVD-BOX II』収録分となります。購入してからもうずいぶんと経過するのですが、視聴を始めたのは4年以上経過してからで、随分と「寝かせて」しまいました。どうも、ドック登場以降の『太陽にほえろ!』の作風は軽くなった感じがして苦手で、なかなか視聴する気になれず、1981年以降のDVD-BOXは購入していません。当時の風潮に合わせようとした意図があったのでしょうし、それが番組を延命させた効果もあったのだろうな、とは思います。ただ、そのように納得できるところもあるものの、個人的な好みでいうと、ドック登場以降に『太陽にほえろ!』の作風が軽くなりすぎたことにたいしては、今でも不満もあります。
話自体はまずまず面白かったと思うのですが、今になってみると、やはり軽すぎる感は否めません。ドックが七曲署一係に転属を希望した理由(拳銃の使用率が高い)を言ってゴリさんが怒ったことや、ドックが辞職を申し出てボスに殴られたことや、ドックがオートマチックの拳銃の特性を活かして犯人を騙したことなど、久々の視聴でありながらけっこう覚えている場面がありました。良くも悪くも『太陽にほえろ!』を大きく変えたドックの登場ですが、私にとっては「悪く」の方の比重が高かったので、正直なところドックや演じた神田正輝氏を苦手に思っていたというか、嫌っていた面がありました。まあ、ドックを演じた神田氏はプロデューサー・脚本家・監督の要求に応えただけなのでしょうから、私の感情も理不尽なものではあります。
416話「ゴリさんが殺人犯?」7
ゴリさんが罠に嵌められるとか窮地に陥るとかいった話は、『太陽にほえろ!』の定番の一つです。そうした話では、ゴリさんの先輩・同僚・友人などがゴリさんを罠に嵌めたり窮地に陥れたりすることが多いのですが、今回は、ゴリさんを罠に嵌めた人物とゴリさんとの関係がなかなか見えてきません。また今回は、ゴリさんと親しかったスナックのママが殺害されることから事件が始まっており、ゴリさんの悲恋ものという性格もあります。ゴリさんを罠に嵌めた犯人はなかなか用意周到で、話は面白くなっているのですが、ドックの絡んだ場面が軽すぎるのがどうも・・・。
417話「ボスの誕生日」4
珍しいナーコ主演作となります。ボスの誕生日プレゼントを購入しに出かけたナーコが誘拐され、一係は翻弄されます。誘拐事件ということで緊張感の続く展開になるのかと思ったら、意外と平板な展開となりました。犯人の動機が終盤まで明らかにならなかったので、感情移入しにくい面もありました。オチもいまいちでした。ただ、犯人を演じた堀内正美氏は、194話「兄妹」
https://sicambre.seesaa.net/article/201208article_22.html
の時もそうでしたが、狂気を秘めた愛情を抱く役がよく似合うと思います。
418話「ルポライター」7
談合を告発する匿名のルポが出版社に届き、編集部が七曲署一係に通報したところから話が始まります。誰がそのルポを書いたのか、意図は何なのか、一係は捜査を始めますが、建設会社の側も役所(今回は「土木省」とされています)の側もさすがに肝心の情報はなかなか漏らしません。スコッチは大手建設会社の社長のお気に入りであるホステスがルポを書いたと推測します。ホステスは白血病で、余命半年でした。しかし、ホステスはスコッチとスニーカーの見張りから逃れ、一係が行方を見失っている間に転落死してしまいます。
スコッチは、土木省の金遣いの荒い人物が情報提供者の振りをしてホステスに近づき、ホステスを殺したのではないか、と疑います。スコッチの執念の捜査により、手がかりが発見され、スコッチは土木省の役人を追及します。余命の短いホステスが最後には役人を愛していたことに気づいたスコッチは、強引な捜査で役人を追いつめ、誰がホステスを殺すよう命じたのか、自白させます。話としてはまずまずでしたが、役人を追いつめるところがやや強引だったのは残念です。
419話「禁じられた怒り」6
ドックの学生時代の友人が殺され、捜査が進むと、その友人には「裏の顔」のあったことと、友人の死が別の自殺事件と絡んでいることがしだいに明らかになっていきます。ドックは自分が友人の犯罪を暴こうとしていることに苦悩します。しかも、ドックが友人と会ったことが友人を死に追いやった可能性をスコッチから指摘され、ドックはますます苦悩します。そんなドックを励ましたのはスコッチでした。話自体はまずまず面白かったと思うのですが、もう一つ足りない感もあります。
今回から『太陽にほえろ! 1980 DVD-BOX II』収録分となります。購入してからもうずいぶんと経過するのですが、視聴を始めたのは4年以上経過してからで、随分と「寝かせて」しまいました。どうも、ドック登場以降の『太陽にほえろ!』の作風は軽くなった感じがして苦手で、なかなか視聴する気になれず、1981年以降のDVD-BOXは購入していません。当時の風潮に合わせようとした意図があったのでしょうし、それが番組を延命させた効果もあったのだろうな、とは思います。ただ、そのように納得できるところもあるものの、個人的な好みでいうと、ドック登場以降に『太陽にほえろ!』の作風が軽くなりすぎたことにたいしては、今でも不満もあります。
話自体はまずまず面白かったと思うのですが、今になってみると、やはり軽すぎる感は否めません。ドックが七曲署一係に転属を希望した理由(拳銃の使用率が高い)を言ってゴリさんが怒ったことや、ドックが辞職を申し出てボスに殴られたことや、ドックがオートマチックの拳銃の特性を活かして犯人を騙したことなど、久々の視聴でありながらけっこう覚えている場面がありました。良くも悪くも『太陽にほえろ!』を大きく変えたドックの登場ですが、私にとっては「悪く」の方の比重が高かったので、正直なところドックや演じた神田正輝氏を苦手に思っていたというか、嫌っていた面がありました。まあ、ドックを演じた神田氏はプロデューサー・脚本家・監督の要求に応えただけなのでしょうから、私の感情も理不尽なものではあります。
416話「ゴリさんが殺人犯?」7
ゴリさんが罠に嵌められるとか窮地に陥るとかいった話は、『太陽にほえろ!』の定番の一つです。そうした話では、ゴリさんの先輩・同僚・友人などがゴリさんを罠に嵌めたり窮地に陥れたりすることが多いのですが、今回は、ゴリさんを罠に嵌めた人物とゴリさんとの関係がなかなか見えてきません。また今回は、ゴリさんと親しかったスナックのママが殺害されることから事件が始まっており、ゴリさんの悲恋ものという性格もあります。ゴリさんを罠に嵌めた犯人はなかなか用意周到で、話は面白くなっているのですが、ドックの絡んだ場面が軽すぎるのがどうも・・・。
417話「ボスの誕生日」4
珍しいナーコ主演作となります。ボスの誕生日プレゼントを購入しに出かけたナーコが誘拐され、一係は翻弄されます。誘拐事件ということで緊張感の続く展開になるのかと思ったら、意外と平板な展開となりました。犯人の動機が終盤まで明らかにならなかったので、感情移入しにくい面もありました。オチもいまいちでした。ただ、犯人を演じた堀内正美氏は、194話「兄妹」
https://sicambre.seesaa.net/article/201208article_22.html
の時もそうでしたが、狂気を秘めた愛情を抱く役がよく似合うと思います。
418話「ルポライター」7
談合を告発する匿名のルポが出版社に届き、編集部が七曲署一係に通報したところから話が始まります。誰がそのルポを書いたのか、意図は何なのか、一係は捜査を始めますが、建設会社の側も役所(今回は「土木省」とされています)の側もさすがに肝心の情報はなかなか漏らしません。スコッチは大手建設会社の社長のお気に入りであるホステスがルポを書いたと推測します。ホステスは白血病で、余命半年でした。しかし、ホステスはスコッチとスニーカーの見張りから逃れ、一係が行方を見失っている間に転落死してしまいます。
スコッチは、土木省の金遣いの荒い人物が情報提供者の振りをしてホステスに近づき、ホステスを殺したのではないか、と疑います。スコッチの執念の捜査により、手がかりが発見され、スコッチは土木省の役人を追及します。余命の短いホステスが最後には役人を愛していたことに気づいたスコッチは、強引な捜査で役人を追いつめ、誰がホステスを殺すよう命じたのか、自白させます。話としてはまずまずでしたが、役人を追いつめるところがやや強引だったのは残念です。
419話「禁じられた怒り」6
ドックの学生時代の友人が殺され、捜査が進むと、その友人には「裏の顔」のあったことと、友人の死が別の自殺事件と絡んでいることがしだいに明らかになっていきます。ドックは自分が友人の犯罪を暴こうとしていることに苦悩します。しかも、ドックが友人と会ったことが友人を死に追いやった可能性をスコッチから指摘され、ドックはますます苦悩します。そんなドックを励ましたのはスコッチでした。話自体はまずまず面白かったと思うのですが、もう一つ足りない感もあります。
この記事へのコメント
今になってみると、『俺たちは天使だ!』はドック登場以降の『太陽にほえろ!』の雛形だった感があります。
「太陽・・・」はいろいろと言葉の勉強にはなりました。ドクター=ドック=医者 ドック≒ドッグ=犬
あと、「ヤブ」もこの番組で初めて覚えました。
後に一係で中堅~ベテランに近い地位になったことを考えると、ヤブが定着しなくてよかったなあ、とは思います。
番組が安定してきて、新人刑事への比重が低くなったことが一因なのかもしれません。
神田正輝という俳優についてだが、結論をいうと、太陽にほえろ!という作品には合っていなかったように思うのだ。
他の新人刑事役を演じた一部の俳優(特に勝野洋(初期) 山下真司 渡辺 徹(初期))よりは演技はうまかったし、神田さん自身に責任はないのだが、番組スタッフがあまりに前任者の殿下(小野寺 昭)と変えよう、番組に新風を吹き込もうと意識しすぎた結果、ドラマ中で西條が各先輩刑事と絡むシーンが軽くなってしまったのではないのか?
思えば、ドック(強いて挙げればラガーも)の加入でドラマがコミカル調になったのを、後々ボギーやブルースを登場させることで、番組初期に持っていたのハードなものに戻そうという迷走が始まったのではないのかと思うのだが。