大河ドラマ『軍師官兵衛』第46回「家康動く」
今日はもう1本掲載します。秀吉が没し、物語はいよいよ終盤に突入します。残り5回で官兵衛(如水)の九州での活躍も描かねばならないということで、秀吉没後から始まった今回は、前田利家の死と石田三成襲撃事件まで一気に描かれました。利家は今回のみの登場で退場となりましたが、信長存命の頃から登場させておいた方がよかったように思います。秀吉が没し、朝鮮から帰国した長政は三成への反感をさらに強めていましたが、官兵衛はそんな長政に、争いに巻き込まれないよう忠告します。官兵衛は長政が暴走することを警戒し、又兵衛に長政の暴走を止めるよう指示します。これが、長政と又兵衛との深刻な対立の契機になった、という話になるようです。
しかし家康は、長政たちと三成たちとの対立を利用して煽り、長政たちを自陣営に引き込もうとしていました。家康はさらに、禁じられていた大名間の縁組を無断で進め、三成たちを挑発します。三成たちは家康を糾弾しますが、家康は動じません。家康を支持する長政・加藤清正・福島正則らと三成たちの対立はさらに深まっていき、長政は反三成・親家康の代表格として活発に動きます。官兵衛はそんな長政に、家康に利用されるだけだと忠告しますが、長政は聞き入れません。官兵衛は、三成が頼りとする利家を訪ね、家康方との和睦を説きます。官兵衛の説得により、家康方と三成方は一旦和睦することになります。しかし官兵衛もその家臣団も、争いは避けられないと覚悟していました。
「おね」から、秀頼は天下人になるには幼すぎる、天下人にはそれに相応しい人物がなればよい、と聞かされた官兵衛は、家臣団からも天下人になるよう進言され、心境に変化が生じたようです。家康と家臣団は官兵衛を警戒し、黒田家を取り込む必要性を感じます。家康は姪の栄姫を養女とし、次回、栄姫は長政の正室となるようです。栄姫は配役発表が早かったので、重要人物なのかと思っていたのですが、配役発表が遅かった糸よりも目立たずに終わることになりそうです。
つかの間の平和は利家の死により崩れし、長政・清正・正則たちは三成を襲撃します。三成は伏見城の「治部少丸」と呼ばれる曲輪へと逃げます。旧説ではこの時三成は家康邸に逃げたとされていますが、今回は新説が採用されており、これは意外でした。三成を引き渡せという長政・清正・正則たちの要求を家康は退け、これは三成の思惑通りでした。しかし三成は、家康により隠居に追い込まれます。家康を訪ねた官兵衛は、それでは争いの火種は消えない、と言いますが、家康は黒田家の家訓を持ち出し、三成の命にはまだ使い道がある、と答えます。
官兵衛は、家康が三成に挙兵させて大乱を起こし、それに乗じて天下人になるつもりだ、と見抜きます。官兵衛は、かつて織田家か毛利家かで揺れた播磨にいた頃を思い出し、黒田家の存続も大事だと言いつつ、三成にもつかないが、家康にもつかず独自の道を行く、と言って天下取りを宣言します。今回はここで終了なのですが、官兵衛が秀吉没後に天下取りを目指し、家康が三成に決起させようとしてその命を救って隠居させたことなど、俗説(旧説)が採用されていたので、三成の逃亡先についても、新説を採用するのではなく、素直に旧説準拠でよかったのではないか、と思います。じっさい今回は、三成が伏見城の「治部少丸」に逃げ込んだのは家康の庇護を見込んでのことだと強調されており、新説準拠であることに気づかなかった視聴者も少なくなかったのではないか、と思います。これならば、わざわざ新説を採用しなくてもよかったように思うのですが。
官兵衛が天下取りに動いた経緯について、強引というか不自然に感じた視聴者は少なくなかったかもしれません。ただ、秀吉との最後の会話で、なぜ天下を狙わないのかと問われたり、「おね」から天下人にはそれに相応しい人物がなればよいと聞かされたり、家臣団からも天下取りを進言されたりしたうえに、家康の天下人への野心が官兵衛には明白で、大乱は避けられないと覚悟していたでしょうから、説得力がないとまでは思いませんでした。ただ、この問題について家康の家臣の如く振る舞う長政とどう詰めておくのか、作中でのやり取りが気になります。ここで長政には何も伝えず自由に行動させておくのだとしたら、官兵衛は単なる間抜けということになりそうですが・・・。ともかく、終盤の山場を迎えて、次回も楽しみです。
しかし家康は、長政たちと三成たちとの対立を利用して煽り、長政たちを自陣営に引き込もうとしていました。家康はさらに、禁じられていた大名間の縁組を無断で進め、三成たちを挑発します。三成たちは家康を糾弾しますが、家康は動じません。家康を支持する長政・加藤清正・福島正則らと三成たちの対立はさらに深まっていき、長政は反三成・親家康の代表格として活発に動きます。官兵衛はそんな長政に、家康に利用されるだけだと忠告しますが、長政は聞き入れません。官兵衛は、三成が頼りとする利家を訪ね、家康方との和睦を説きます。官兵衛の説得により、家康方と三成方は一旦和睦することになります。しかし官兵衛もその家臣団も、争いは避けられないと覚悟していました。
「おね」から、秀頼は天下人になるには幼すぎる、天下人にはそれに相応しい人物がなればよい、と聞かされた官兵衛は、家臣団からも天下人になるよう進言され、心境に変化が生じたようです。家康と家臣団は官兵衛を警戒し、黒田家を取り込む必要性を感じます。家康は姪の栄姫を養女とし、次回、栄姫は長政の正室となるようです。栄姫は配役発表が早かったので、重要人物なのかと思っていたのですが、配役発表が遅かった糸よりも目立たずに終わることになりそうです。
つかの間の平和は利家の死により崩れし、長政・清正・正則たちは三成を襲撃します。三成は伏見城の「治部少丸」と呼ばれる曲輪へと逃げます。旧説ではこの時三成は家康邸に逃げたとされていますが、今回は新説が採用されており、これは意外でした。三成を引き渡せという長政・清正・正則たちの要求を家康は退け、これは三成の思惑通りでした。しかし三成は、家康により隠居に追い込まれます。家康を訪ねた官兵衛は、それでは争いの火種は消えない、と言いますが、家康は黒田家の家訓を持ち出し、三成の命にはまだ使い道がある、と答えます。
官兵衛は、家康が三成に挙兵させて大乱を起こし、それに乗じて天下人になるつもりだ、と見抜きます。官兵衛は、かつて織田家か毛利家かで揺れた播磨にいた頃を思い出し、黒田家の存続も大事だと言いつつ、三成にもつかないが、家康にもつかず独自の道を行く、と言って天下取りを宣言します。今回はここで終了なのですが、官兵衛が秀吉没後に天下取りを目指し、家康が三成に決起させようとしてその命を救って隠居させたことなど、俗説(旧説)が採用されていたので、三成の逃亡先についても、新説を採用するのではなく、素直に旧説準拠でよかったのではないか、と思います。じっさい今回は、三成が伏見城の「治部少丸」に逃げ込んだのは家康の庇護を見込んでのことだと強調されており、新説準拠であることに気づかなかった視聴者も少なくなかったのではないか、と思います。これならば、わざわざ新説を採用しなくてもよかったように思うのですが。
官兵衛が天下取りに動いた経緯について、強引というか不自然に感じた視聴者は少なくなかったかもしれません。ただ、秀吉との最後の会話で、なぜ天下を狙わないのかと問われたり、「おね」から天下人にはそれに相応しい人物がなればよいと聞かされたり、家臣団からも天下取りを進言されたりしたうえに、家康の天下人への野心が官兵衛には明白で、大乱は避けられないと覚悟していたでしょうから、説得力がないとまでは思いませんでした。ただ、この問題について家康の家臣の如く振る舞う長政とどう詰めておくのか、作中でのやり取りが気になります。ここで長政には何も伝えず自由に行動させておくのだとしたら、官兵衛は単なる間抜けということになりそうですが・・・。ともかく、終盤の山場を迎えて、次回も楽しみです。
この記事へのコメント
個人的に、“主役”は秀吉から家康にバトンタッチした印象が強いです。
肝心の“本当”の主役は、最後のまで存在感が有りませんでした(汗)。
ここに来て、やっと前田利家登場!
今回限りとはいえ、近年の戦国大河では、登場がかなり遅いです。
最後までスルー・出番無しかと心配しましたが、意外な形で登場とは。
演じた横内さんは上手かったですが、もうちょっと出番が欲しかったです。もったいない。
今回は家康・三成・前田がメインの内容で、主役側(黒田家)の印象が薄かったです。
残り4回!
それでは~
本当の意味で主役になることを期待しています。