『太陽にほえろ!』397話~401話

397話「音の告発」8
 偶然の録音から、ある殺人計画が明らかになっていきます。謎解き的な性格が強く、その点でも楽しめましたが、事件を計画した女性の業がじょじょに明かされていくという点でも注目されます。女性心理に長けている殿下のキャラを活かした話になっており、この点でも安定感があります。それにしても、結婚式当日に女性が逮捕されるという結末は、仕方ないとはいえ、やはり後味が悪いものです。このような大人向けの質の高い話もあったことが、長期間にわたって番組が続いた一因でもあるのでしょう。


398話「名残り雪」8
 『太陽にほえろ!』では定番の若手刑事の悲恋ものです。最初は女性に厳しい見方をしていたスニーカーが、女性への評価を一変させるところがなかなか上手く描かれているな、と思います。まあ、スニーカーが未熟で単純だとも言えますが。女性に感情移入するあまり、暴走していますし・・・。スニーカーの暴走はいつものことではありますが。結局、スニーカーの女性への一方的な想いは「裏切られ」、女性が共犯者で金を奪っていたことも明らかになります。さすがにスニーカーは大きく落ち込んでしまうのですが、この事件の後もあまり成長が見られないような・・・。若き日の西岡徳馬氏(当時の芸名は西岡徳美)が強盗犯人役で出演していたことも注目されます。


399話「廃墟の決闘」7
 今回と次回は、基本的には一話完結の『太陽にほえろ!』には珍しく、2回で一話という構成になっています。今回と次回は、スコッチ復帰編にもなっています。そのスコッチは、今回は途中で言及されるものの、姿がはっきりと映るのは最後の場面のみです。最初に殺された共犯者の一人は、沖縄出身で肉親は妹のみという点で、スニーカーと境遇が重なっていました。廃墟でのロッキー・スニーカーと犯人とのアクションシーンは、緊張感があってなかなかよかったと思います。今回でスニーカーのスコッチへの反感が描かれ、これはスコッチ復帰直後まで続くことになります。


400話「スコッチ・イン・沖縄」8
 前回の続きとなります。スニーカーとスコッチはついに遭遇します。スニーカーはスコッチと早速衝突し、単独行動を続けるスコッチへの反感をますます強めます。今回は、スニーカーとスコッチの対立、というかスニーカーのスコッチへの一方的反感を軸に話が展開します。未熟なスニーカーとすでに成熟した刑事としてのスコッチとの対比がなかなか効果的だと思います。ボンに救われたとスニーカーが告白した時のスコッチの表情は今回の見所になっています。スコッチがボンにはある程度心を開いていたことを上手く活かしている、と言えるでしょう。事件は解決したものの、スコッチの単独行動は山田署でも問題視され、スコッチは再び七曲署に勤務する、というところで今回は終了です。緊張感の続く展開となっていますし、話にひねりもあったので(前回視聴した時点で、ある程度予想はしていましたが)、なかなか面白くなっていました。


401話「紙飛行機」9
 余命僅かな息子のいる父親が詐欺被害にあい、詐欺師を殺害してしまいます。今回は、スコッチ復帰編の2回で明示されたスニーカーとスコッチの対立を軸に話が展開します。未熟で一見すると「優しい」スニーカーと、一見すると「冷たそうな」スコッチの刑事としての成熟が対照的で、見応えがあります。スコッチがスニーカーの暴走を止める場面は、スコッチの初登場時の暴走を考えると、少し笑えます。それにしてもスニーカーの辞表は軽すぎますねぇ・・・。最後、スコッチにしてはぬかったな、との感もありますが、スニーカーが刑事に復帰するきっかけを作るには、これでよいのかな、とは思います。

この記事へのコメント

いち
2014年10月16日 23:38
こんばんは。スコッチ復帰編ということでオープニングを取り直したようですが、沖縄ロケと並行して全て羽田空港で撮影した感じがありますね。
「廃棄の決闘」の一番最後のカット、「スコッチ・イン・沖縄」の次回予告の最初のカットは、ボスが歩くその上空を飛行機が離陸するシーン!
これほどまでの力の入れようというのは、やはり裏番組である「3年B組金八先生」への対抗意識のようですね。私はリアルタイム当時、そんなことも知らずにがっつり「太陽・・・」に釘付けでした。
2014年10月17日 00:03
『太陽にほえろ!』が軌道に乗ってからでは、視聴率的には初の危機でしたからね。制作陣の危機感は強かったと思います。

スコッチの復帰は『金八先生』の放送前に決まっていたそうですが、偶然とはいえ、助かった面も少なからずあったように思います。

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