大河ドラマ『軍師官兵衛』第36回「試練の新天地」

 まだ日付は変わっていないのですが、9月8日分の記事として掲載しておきます。今回も官兵衛と秀吉との対立的な緊張関係を軸に話が進みます。官兵衛と秀吉との対立は、一つはキリスト教の信仰を、もう一つは在地勢力の処遇をめぐるものです。豊前の在地勢力である宇都宮鎮房は秀吉から伊予への国替えを命じられて猛反発します。官兵衛が鎮房を説得しますが、鎮房は承服しません。豊前に転封となった官兵衛と肥後に転封となった佐々成政とを対比させたのは、分かりやすさを志向するこの作品らしいと言えるでしょう。予想のつきやすい展開ではありましたが、悪くない工夫だと思います。

 在地勢力の処遇をめぐる問題と関連して、官兵衛・長政父子の関係もさらに微妙なものになっていくようです。老練な官兵衛と未熟な長政という対比ですが、これも今後の重要な軸になっていきそうです。黒田家のホームドラマパートは、やや長かった感が否めません。少なくとも今回に関しては、もっと削ってもよかったのではないか、と思います。今回が初登場の小西行長は、残念ながら小物として描かれるようです。昔なら、たとえば中島久之氏が上手く演じそうな感じです。小西行長には、文禄・慶長の役や関ヶ原などでそれなりに見せ場があるのでしょうか。

この記事へのコメント

ひろし
2014年09月09日 13:36
ホームドラマパート
今年は余計に長く無駄に感じます。もっと削って、大事な所に力を入れて欲しいです。
まあ、序盤からこんな感じでしたし、今更文句は言えませんが(汗)。

右近の退場
ナレーションで終了とは意外!
重要人物っぽく扱ってたのに、ちょっと残念な形で退場。
折角、小西行長も登場したのに。
小田原征伐にも前田軍として参戦してるのに(前田利家も出ないそうですし)。
なんか、今年の重要・魅力のある人物は、どうも残念・中途半端な感じで退場するのが、否めません。
色々ともったいないです。
演じた生田斗真さん、お疲れ様です。

官兵衛・長政父子の関係も、ちょっと気になります。
個人的に、長政の方が主役より気になります(笑)。

それでは~
2014年09月09日 23:42
右近は意外とあっさりとした退場でしたね。

官兵衛の死後も存命だった人なので、再登場があるのかと思っていました。

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  • 軍師官兵衛 第36回「試練の新天地」

    Excerpt: これまで苦楽をともに戦ってきた高山右近の話から始まります。かつて信長に従うために結果的には荒木村重を裏切る形となってしまった右近は、そのことがずっとひっかかっていて、同じような事はしないということから.. Weblog: あしたまにあーな racked: 2014-09-07 22:37