大河ドラマ『軍師官兵衛』第27回「高松城水攻め」
まだ日付は変わっていないのですが、7月7日分の記事として掲載しておきます。高松城を包囲した秀吉は功を立てすぎることを怖れ、信長に援軍を要請し、信長の顔を立てようとします。一方、織田家中にて秀吉と出世争いをしていた光秀は、安土城を訪問した徳川家康の接待を命じられたものの、能の出来が悪く、接待料理の味付けが京風で薄いために信長を怒らせてしまいます。家康は、京風も気に入ったと言って、光秀をかばいます。
信長が家康を接待している最中に、秀吉から信長宛に援軍要請の書状が届きます。信長は光秀に、自身が赴くまで秀吉を助けるよう援軍を命じ、家康の接待役を解きます。その頃、官兵衛の旧主である小寺政職が官兵衛を見捨てたさいに、一族の長の判断に従い黒田家を離れた後藤又兵衛が姫路城を訪れ、職隆・光と面会します。又兵衛は職隆に、かつて黒田家を見限ったことを詫びます。播磨を出て仕官の道を探すという又兵衛に、光は黒田家に仕えるよう勧めます。かつて官兵衛を裏切ったことを恥じている又兵衛を、母を再び捨てるのか、と言って光は説得します。
その頃高松城では、三成が人夫たちに高額な褒賞を支払ったこともあり、短期間で堤防工事が完成し、水攻めの策により高松城は孤立してしまいます。これには毛利軍も高松城を救う方策を見出せず、安国寺恵瓊は秀吉の陣営を訪れ、講和を申し込みます。備中一国を譲るという安国寺恵瓊にたいして、それでは信長が納得しないだろう、と秀吉は断ります。そこで安国寺恵瓊は毛利家から織田家への五ヶ国の割譲を提案しますが、秀吉はそれに加えて、清水宗治の首を要求します。
官兵衛は安国寺恵瓊に連れられて小早川隆景の陣を訪ね、改めて和睦の条件を交渉します。隆景は五ヶ国の割譲を受け入れたものの、清水宗治の首を渡すことには反対します。官兵衛も清水宗治の命を救いたいと言い、安国寺恵瓊は高松城の清水宗治を訪れて織田家への降伏を勧めます。しかし、清水宗治はあくまでも毛利家への忠誠を誓い、毛利家と織田家の講和交渉は頓挫します。秀吉は毛利家との対決を覚悟します。
その頃、吉田兼和(兼見)が光秀のいる坂本城を訪れ、信長への不満を訴えるとともに、光秀の所領が召し上げになるという噂を伝えます。光秀はその噂の真偽を信長に確かめるために安土城を訪れ、毛利家を滅ぼした後に国替えとなる、と信長より伝えられます。さらに信長は、自身の新たな構想を光秀に伝えます。日本に王は二人もいらない、と信長から聞いた光秀は、信長を討とうと考えます。光秀の受けた衝撃からして、この「王」とは帝(天皇)のことでしょう。しかし、謀反の結果を占うために光秀の引いた籤は、いずれも凶でした。それでも、織田家の有力諸将が各地に分散し、都にわずかな兵しかいないという千載一遇の好機が到来したことから、光秀は信長を討つ決断をくだします。光秀が謀反を起こすとはまったく考えていなさそうな信長は、信忠にすべてを譲り、自身は世界に進出するつもりだ、と妻と信忠に伝えます。光秀が将兵に、これから本能寺を襲撃すると伝えるところで、今回は終了です。
今回は本能寺の変へといたる話が描かれました。歴史娯楽ドラマとしては今回もなかなか面白く、山場の一つたる本能寺の変に向けて盛り上げてきたな、と思います。正直なところ、信長が、天下平定の後に帝(天皇)は不要と考えていたとは思えませんし、そう考えている人が多いでしょうから、この点では批判が集まるかもしれません。大河ドラマの影響力を考えると、問題のある設定だったかもしれませんが、大河ドラマがどこまで史実・通説にしたがうべきか、たいへん難しく、容易に回答できる問題ではない、とも思います。家康が今回から登場となります。信長・秀吉よりも年下の家康ですが、官兵衛にとっての壁になるという役割のためなのか、配役も貫録重視なのかもしれません。ただやはり、この時点では、老けすぎの感が否めません。
信長が家康を接待している最中に、秀吉から信長宛に援軍要請の書状が届きます。信長は光秀に、自身が赴くまで秀吉を助けるよう援軍を命じ、家康の接待役を解きます。その頃、官兵衛の旧主である小寺政職が官兵衛を見捨てたさいに、一族の長の判断に従い黒田家を離れた後藤又兵衛が姫路城を訪れ、職隆・光と面会します。又兵衛は職隆に、かつて黒田家を見限ったことを詫びます。播磨を出て仕官の道を探すという又兵衛に、光は黒田家に仕えるよう勧めます。かつて官兵衛を裏切ったことを恥じている又兵衛を、母を再び捨てるのか、と言って光は説得します。
その頃高松城では、三成が人夫たちに高額な褒賞を支払ったこともあり、短期間で堤防工事が完成し、水攻めの策により高松城は孤立してしまいます。これには毛利軍も高松城を救う方策を見出せず、安国寺恵瓊は秀吉の陣営を訪れ、講和を申し込みます。備中一国を譲るという安国寺恵瓊にたいして、それでは信長が納得しないだろう、と秀吉は断ります。そこで安国寺恵瓊は毛利家から織田家への五ヶ国の割譲を提案しますが、秀吉はそれに加えて、清水宗治の首を要求します。
官兵衛は安国寺恵瓊に連れられて小早川隆景の陣を訪ね、改めて和睦の条件を交渉します。隆景は五ヶ国の割譲を受け入れたものの、清水宗治の首を渡すことには反対します。官兵衛も清水宗治の命を救いたいと言い、安国寺恵瓊は高松城の清水宗治を訪れて織田家への降伏を勧めます。しかし、清水宗治はあくまでも毛利家への忠誠を誓い、毛利家と織田家の講和交渉は頓挫します。秀吉は毛利家との対決を覚悟します。
その頃、吉田兼和(兼見)が光秀のいる坂本城を訪れ、信長への不満を訴えるとともに、光秀の所領が召し上げになるという噂を伝えます。光秀はその噂の真偽を信長に確かめるために安土城を訪れ、毛利家を滅ぼした後に国替えとなる、と信長より伝えられます。さらに信長は、自身の新たな構想を光秀に伝えます。日本に王は二人もいらない、と信長から聞いた光秀は、信長を討とうと考えます。光秀の受けた衝撃からして、この「王」とは帝(天皇)のことでしょう。しかし、謀反の結果を占うために光秀の引いた籤は、いずれも凶でした。それでも、織田家の有力諸将が各地に分散し、都にわずかな兵しかいないという千載一遇の好機が到来したことから、光秀は信長を討つ決断をくだします。光秀が謀反を起こすとはまったく考えていなさそうな信長は、信忠にすべてを譲り、自身は世界に進出するつもりだ、と妻と信忠に伝えます。光秀が将兵に、これから本能寺を襲撃すると伝えるところで、今回は終了です。
今回は本能寺の変へといたる話が描かれました。歴史娯楽ドラマとしては今回もなかなか面白く、山場の一つたる本能寺の変に向けて盛り上げてきたな、と思います。正直なところ、信長が、天下平定の後に帝(天皇)は不要と考えていたとは思えませんし、そう考えている人が多いでしょうから、この点では批判が集まるかもしれません。大河ドラマの影響力を考えると、問題のある設定だったかもしれませんが、大河ドラマがどこまで史実・通説にしたがうべきか、たいへん難しく、容易に回答できる問題ではない、とも思います。家康が今回から登場となります。信長・秀吉よりも年下の家康ですが、官兵衛にとっての壁になるという役割のためなのか、配役も貫録重視なのかもしれません。ただやはり、この時点では、老けすぎの感が否めません。
この記事へのコメント
これで、戦国三英傑が揃いました。
考えてみれば、この時点で三英傑が揃うのは、近年(過去10~15年)で一番遅いのでは?
少なくとも、家康配役の発表が、例年より遅かったような気がします。
家康を演じるのはベテラン俳優の寺尾聰さん。
意外なキャスティングですね。大河に出演されるのは花神(1977年)以来の37年振りだそうです。
それに、以前、国盗り物語(1973年)で家康を演じたそうですね。
竹中さんの秀吉といい、配役(三英傑)経験者繋がりですね。
これで、信長も経験者だったら、三英傑経験者繋がり、違和感無くみれましたが。
光秀と家康が並ぶと、どうしても、信長が若く見えます。
信長48歳(江口洋介46歳)と徳川家康39歳(寺尾聰 67歳)はちょっと無理があります。
今作品のミスキャストだと思います(詳細は来週書かせて戴きます)。
先日、スポニチアネックスの記事で、春風亭小朝の光秀の事が書かれました。
役作りで16キロのダイエットされたそうです。
初めて配役が発表された頃は批判的で、信長同様ミスキャストだと思いましたが、物語が進むにつれ、それ程悪くないと感じ始め、今ではそれ並に上手く役を演じてます。
配役では一番苦労されたようです。
来週の本能寺の変は、どう活躍されるか気になります。
とりあえず、この配役は、今の所OKです。少なくとも、信長よりマシです。
(これも詳細は退場の回に書かせて戴きます。)
それでは~
家康の没年から計算してのことなのかもしれませんが、途中までは違和感があります。
信長については、退場となるだろう次回で印象がよくなることを期待しています。