最近視聴したドラマ・映画の感想

 最近視聴したドラマ・映画の感想を簡潔に述べていくことにします。○がドラマ、●が映画です。


○『アリスの棘』
 今期は珍しく、民放の連続ドラマの初回を3本も視聴しました。そのうち『MOZU』と『弱くても勝てます』は初回で挫折し、結局最終回までずっと視聴したのは『アリスの棘』だけでした。どうも、最近民放のドラマをほとんど視聴しなくなったためか、途中でCMが入ると戸惑ってしまい、それも視聴が続かない一因かもしれません。『アリスの棘』もさほど出来がよくはなかったのですが、主演が上野樹里氏ということで最終回まで視聴しました。正直なところ、最後の黒幕に養父をもってきたのは失敗だったように思います。そうならば、もっと早い段階である程度は本筋と絡めておくべきだったと思うのですが。主要人物の演技では、盤台教授がひどかったものの、全体的にはなかなかよかったと思います。この作品で上野樹里氏の評価が回復するとよいのですが、どうなるでしょうか。


○『真田太平記』
 久々の視聴でしたが、やはり名作だな、と改めて思ったものです。色々と見所のあるこの作品ですが、今回の再視聴でとくに印象に残ったのは、信幸(信之)・幸村の兄弟愛と主従の絆の深さです。信幸と幸村が相互のことを深く理解し、お互いに気遣う様は、初回から終盤までずっと丁寧に描かれていました。主従関係では、幸村と佐平次の絆の深さが印象的です。序盤で幸村が佐平次に、お主とは共に死ぬような気がすると言い、これが伏線だったわけですが、単に伏線が張られていたというだけではなく、幸村と佐平次の信頼関係がしっかりと描かれていたために、大坂夏の陣で共に討ち死にするという最期が強く印象に残りました。

 幸村が割と早い段階で佐平次には自身の出生の秘密や父と兄の微妙な関係を打ち明けたり、幸村が配流処分となるまで佐平次が常に幸村の側にいたりしたことがしっかりと描かれていたので、二人の最期の場面も付け焼刃的なものにならなかったわけです。この二人の絆の強さがしっかりと描かれていたので、実直な佐平次が大坂の陣のさいに信之の真田家から大坂城の幸村のもとへと出奔したことも、説得力のある描写になっていました。信之がそうなるだろうことを承知のうえで佐平次に大坂への出陣を命じた場面も、よかったと思います。佐平次役の木之元亮氏は、このような実直な人物を演じると上手いと思います。


●『フレフレ少女』
 予想していたよりは面白い話でしたが、ガッキーありきの映画ですね。主演の魅力がなければ途中で視聴を断念したところでした。


●『ハナミズキ』
 こちらは主演の魅力を抜きにしてもまずまず見られる映画でした。予定調和的というか、展開が読めまくりだったのですが、話自体はまずまずよかったと思います。ガッキーの演技力については、あまり評価が高くないようですが、何本か映画を視聴したかぎりでは、さほど悪いとは思いません。わずかながらも木之元亮氏が出演していたのは嬉しい限りです。


●『時をかける少女』(1983年)
 有名な映画ですが、今回が初視聴でした・・・とは言うものの、つまらなくて途中を飛ばしてしまったので、視聴したと言い切るのもどうなのかな、というところです。主人公の演技は、まだ経験不足なので仕方のないところですが、きついものがあります。「未来人」の演技はもっとひどく、演者がこの後俳優業を続けなかったことにも納得できます。どう見ても、この時点では主人公よりも委員長役の女優の方が可愛いのですが、この後売れなかったのはなぜなのでしょうか・・・。


●『ナショナル・トレジャー リンカーン暗殺者の日記』
 リンカーン大統領暗殺事件と黄金の都探しを絡めた歴史ミステリー・アクション映画です。いかにもといった感じのハリウッド娯楽映画で、名作として深い感銘を受けるわけではありませんが、気楽に視聴できます。アクションシーンはハリウッド作品らしくなかなか見応えがあります。BSプレミアムでの放映を録画して視聴したのですが、字幕ではなく吹き替えになっていたのはやや残念でした。


●『北の螢』
 明治時代の過酷な状況下の北海道開拓を背景として、樺戸集治監の人間模様が描かれます。話自体は抜群に面白いということはありませんでしたが、名優がそろっているので、演技面での見応えがありました。露口茂氏が出演しているということで視聴したのですが、露口氏は虐げられた者の怒りを前面に出した熱い役も上手いのだな、と思ったものです。


●『アイランド』
 舞台は近未来で、高度な管理・抑圧社会とそこからの解放・尊厳の回復という普遍的な主題の作品になっています。舞台が近未来ということで、SF作品と言えるでしょうが、ハリウッド作品らしいアクションシーンも多く見られます。ぎりぎりのところで連続する危機を脱していく主人公というのは映画の定番であり、あまり好きな演出ではないのですが、さすがにアクション映画の本場だけあって、迫力がありました。再生医療への展望がかなり開けてきた今となっては、やや無理のある設定になっているようにも思いますが、現時点ではさほど気になりませんでした。ただ、本作の舞台である2019年になって本作を視聴すると、かなりの違和感を覚えるかもしれません。


●『ペイチェック 消された記憶』
 近未来SFサスペンス作品です。予想していたよりも謎解き的な性格は強くなかったのですが、最後まで緊迫した展開が続き、だれることなく視聴を続けられました。最後にオチがつけられていたのもよかったと思います。この作品もハリウッド作品らしくアクションシーンが多く見られ、主人公がぎりぎりのところで連続する危機を脱していきます。陳腐な設定ではありますが、迫力のある映像になっていたので、不満はさほどありません。主人公が少数で巨大な敵に立ち向かうという話の構造も陳腐と言えるかもしれませんが、頭脳戦と迫力のあるアクションシーンにより、さほど気になりませんでした。


●『幸福のスイッチ』
 父親の反対を押し切って上京したものの挫折した、自尊心が高く無愛想な主人公の、故郷への一時帰省が描かれます。主人公が父親や厚かましい田舎の人々に当初反発するものの、じょじょに田舎での生活に慣れ、手伝いの家業にやりがいを感じていき、父親と和解していく描写が丁寧でよいと思います。大きな事件や派手な人間関係が描かれるわけではありませんが、なかなかきめ細かい作品になっています。主演の上野樹里氏はやはり上手い、と改めて思います。


●『スウィングガールズ』
 上野樹里氏と貫地谷しほり氏が出演しているので視聴しました。青春群像劇ですが、コメディー色がかなり強くなっています。話の進め方・盛り上げ方ともに上手く、文句なしに面白い作品だったので、BDにダビングしました。2004年の作品ですが、上野樹里氏と貫地谷しほり氏は当時から上手いな、と思ったものです。

この記事へのコメント

ポッぺリアン
2014年06月29日 15:54
こんにちは
エントリ違いで申し訳ありませんが、ゴールドシップ快勝・連覇達成、おめでとうございます。
天皇賞の時に逆神みたいになってしまったので事前のコメントを控えておりましたが、
勝時計がそれほど早くない場合にはこの馬はやはり強いですね
2014年06月29日 16:43
ありがとうございます。

今日は好条件がそろっていましたし、体調もよかったようです。

秋は高速馬場になりそうな天皇賞(秋)やジャパンカップではなく、凱旋門賞に出走してもらいたいものです。

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