大河ドラマ『軍師官兵衛』第24回「帰ってきた軍師」

 まだ日付は変わっていないのですが、6月16日分の記事として掲載しておきます。村重の敗北により播磨は三木城と御着城をのぞいて織田の勢力下に入ります。官兵衛は三木城に立て籠もる別所軍を降伏させることに成功しますが、これまでとは異なる冷徹な面を見せ、秀吉・秀長・小六は驚きます。御着城の政職は織田勢に怯えるばかりで、小寺家の家臣たちは政職を見捨て始めます。政職は家臣の江田善兵衛に切腹するよう促されますが、拒絶したため、善兵衛も政職を見限ります。進退窮まった政職は嫡男の斎とともに逃亡します。

 ところが、政職も斎も毛利領に逃げようとしたところを黒田勢に捕えられます。官兵衛を罠にはめた政職に職隆も黒田家の家臣たちも激昂します。官兵衛に謝罪する政職を見て、官兵衛は政職の縄を解くよう家臣に命じ、政職と二人きりになったところで、政職に切腹を促します。政職は官兵衛に必死に命乞いをし、醜態をさらします。官兵衛は政職を殺そうとしますが、主君だったということもあったのか、結局殺せず、逃がします。官兵衛は自分の甘さを秀吉に謝罪しますが、秀吉は、そうだからこそ官兵衛を信用できるのだ、と諭します。秀吉は官兵衛に1万石の所領を与え、黒田家中は喜びます。官兵衛は新たな家紋を定め、改めて家中の結束を訴えます。

 今回は有岡城での幽閉と半兵衛の遺言を経て官兵衛の覚醒が描かれましたが、単純に冷徹となった官兵衛を描くのではなく、官兵衛の「甘さ」も描き、それも官兵衛の美点だと秀吉が認めたところは、なかなか上手い構成になっていたように思います。一応これで、官兵衛も一人前の軍師として覚醒したということになるのでしょうが、主人公のこの時点での覚醒という点では、一昨年の大河ドラマ『平清盛』と似ています。正直なところ、主人公の覚醒はもうちょっと前倒しした方がよかったようにも思うのですが、半兵衛との対比という話の構造からも、官兵衛がこの時期に覚醒したとする方が説得力があるでしょうし、播磨情勢もある程度は描かないといけないでしょうから、折り返し地点間近での主人公の覚醒は仕方のないところでしょうか。

この記事へのコメント

ひろし
2014年06月16日 16:12
信長の前に現れた「だし]の怨念(?)には驚きました。
意外な形で再登場!
ただ、口から流れる血は要らなかったですが(とても嘘っぽく、チープさを感じました)。
前回の後日談の様に感じました。
人気だったからか、それとも、製作陣のお気に入りか?
いずれにせよ、最後まで魅力的・印象的に残る人物でした。
今年のベストキャラ・トップ10入りは、ほぼ決定です。

官兵衛の覚醒についてですが、正直ちょっと微妙です。
『清盛』と違い、余り物語りに積みあがりがなく、なかなか物語が進行せず、全体的な雰囲気がモヤモヤで、余り説得力がなかったです。
幽閉時は上手く描かれたのは良かったです。
その影響で一生杖なしでは生活出来ない体になったと言う、リアリティーを感じました。
しかし、肝心の覚醒が、どうも唐突に感じられました。
まあ、これからの活躍(秀吉の出世、如水改名、関が原)を考えれば、仕方がない事ですが、折角の人生の山場だったので、もうちょっとどうにかして欲しかったです。

今回で、一様「第1部」が完結しました(公式ではありませんが)。
来週からは、松寿丸が成長し長政に改名し、信長に髭が生える事から、事実上の「第2部」が開始されるそうです。
ちょうど物語の中間地点なので、いままでの感想と現時点の評価を、来週の記事で語りたいと思います。

それでは~
2014年06月16日 21:53
官兵衛と長政の親子の確執も重要になってくるようですので、次回は注目しています。

そこに又兵衛が復帰してどう絡んでくるのかも、気になるところです。

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