大河ドラマ『軍師官兵衛』第21回「松寿丸の命」

 まだ日付は変わっていないのですが、5月26日分の記事として2本掲載しておきます(その二)。官兵衛が有岡城に幽閉されているなか、織田軍が有岡城に攻めかかりますが、織田軍は大敗してしまいます。官兵衛がまだ生きていることを中川清秀から聞かされていた信長は、これが官兵衛の策によるものだと思い、人質の松寿丸を殺すよう、秀吉に命じます。官兵衛を信じている秀吉が躊躇うなか、半兵衛が信長の命を実行すると申し出ます。長浜城に赴いた半兵衛は秀吉の正妻「おね」に会い、自分が松寿丸を殺す、と伝えます。

 村重は土牢に幽閉している官兵衛に、信長の命で松寿丸が殺されたと伝え、官兵衛はさすがに動揺を隠せません。そのことを、秀吉も姫路城に赴いて職隆と光に伝えて謝罪します。さすがに光も動揺し、泣き崩れます。秀吉は嘆き動揺する職隆に、織田につくことが黒田の生きのこる道だ、と諭します。松寿丸の死を知った官兵衛の家臣たちにも動揺が隠せません。村重の妻の「だし」は村重に禁じられているにも関わらず官兵衛と面会し、官兵衛に謝罪します。織田軍を退けて意気軒昂だった村重は、毛利の援軍が遅れると知って苛立ちを隠せず、動揺します。

 「おね」が美濃の半兵衛の屋敷を訪ねると、そこには松寿丸がいました。半兵衛は「おね」に信長の命で松寿丸を殺すと伝えた時、余命の短い自分が匿う、と打ち明けていました。「おね」は松寿丸に、官兵衛が救出されるまで耐えるよう諭します。「おね」は職隆に書状と扇を送ります。職隆はこの書状と扇から松寿丸が生きていると悟り、意気消沈している光にそのことを伝え、光も気力を取り戻します。一方土牢に幽閉されたままの官兵衛は、松寿丸が殺されたと聞かされたことから、すっかりやつれていました。その官兵衛を村重の意に反して時折介護していたのは「だし」でした。

 今回もなかなか面白くなっていました。官兵衛の幽閉をめぐる話は中盤の山場と位置づけられているのでしょうが、なかなか盛り上がってきたように思います。松寿丸が生きていることは次回以降で明かす方が効果的だったかな、とも思うのですが、視聴者のほとんどは松寿丸が生かされていることを知っているでしょうから、今回で明かしたとしても問題はないでしょう。視聴率は低迷しているようですが、このところなかなか面白くなっており、派手なところはないものの、堅実な作りになっていると思います。「だし」の配役は成功だと思いますので、そろそろ退場になりそうなのが残念です。

この記事へのコメント

ひろし
2014年05月28日 15:07
今回はかなり盛り上がりました。
官兵衛の幽閉時のメイクが凄まじかったです!
去年の覚馬以上に、気合が入ってました。でも、ちょっとやり過ぎかも。
戦国大河の主役のボロボロ姿は久しぶりです。
土牢のセットも良く出来てました。ドロドロさが伝わります。
柴田恭兵と中谷美紀の熱演が、とても良かったです。
窓の外の藤の花を見つめる官兵衛の姿は、リアリティー・悲壮感が伝わりました。
次回で、幽閉3部編が終わりますが、予告を見る限りかなり期待してます。

それでは~
2014年05月28日 20:39
今回もかなり盛り上げてきましたね。

なかなか面白くなってきたので、次回も楽しみです。

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