大河ドラマ『軍師官兵衛』第19回「非情の罠」

 まだ日付は変わっていないのですが、5月12日分の記事として掲載しておきます。村重が織田方から離反し、秀吉と光秀が説得に赴くものの失敗に終わります。さらに、官兵衛の主君の政職までも織田方から離反し、毛利方に寝返ります。官兵衛は再び織田方に戻るよう政職を説得しようとしますが、政職は村重とすでに盟約を結んだと言って承服しません。そこで官兵衛は、村重の妻の「だし」からの書状を持ち出し、村重を再び織田方に帰順させることも可能だ、と説得します。政職は、村重が織田方に帰順したら自分も再び織田方に帰順する、と官兵衛に言います。

 官兵衛は有岡城に赴こうとしますが、村重の覚悟は決まっているとして秀吉は反対します。しかし、官兵衛は再度秀吉に願い出て、その覚悟を見た秀吉は、有岡城に赴くことを許可します。半兵衛は自分の後継者と考えている官兵衛が有岡城に赴くことに反対しますが、やはり官兵衛の覚悟を見て説得を諦めます。こうして官兵衛は村重を説得すべく単騎で有岡城に赴きます。官兵衛は有岡城にて村重を説得しようとしますが、村重は官兵衛の意見を退けただけではなく、政職からの書状を官兵衛に見せます。そこには、官兵衛を有岡城に赴かせるので、官兵衛を殺すようにとありました。村重は逆に、織田方を見限り自分につくよう説得しますが、官兵衛は断ります。そこで村重は、官兵衛を幽閉します。

 今回は、ついに官兵衛が幽閉されるところまでが描かれました。今回も官兵衛の判断・見通しの甘さが描かれ、そのために幽閉された、という話の流れになっていました。ここまで、すでに三十代なのにすぐに冷静さを欠いてしまう、あまり優秀ではない人物に官兵衛が見えてしまうことに私は批判的だったのですが、幽閉に至る経緯に説得力を持たせ、幽閉後の変化を強調する脚本上の意図があるのだとしたら、これまでの官兵衛の描写も仕方のないところかな、とは思います。今回は「だし」が目立っていました。美貌の妻という設定によく合っており、この配役は成功だと思います。

この記事へのコメント

ひろし
2014年05月13日 13:33
今回は、今年で一番面白かったです。
緊張感・緊迫感がありました。
序盤のモヤモヤ・脱力感はなんだったかと思わせました(汗)。
今回も村重が主役でしたが、官兵衛の幽閉がどう描かれるか、気になります。
予告を見る限り、メイクに凄い気合が入ってましたから、期待してます。
ちょっとシュールです。
2014年05月13日 19:46
幽閉場面の描写にはかなり力を入れているようなので、注目しています。

ここで主人公が大きく変わってくるのでしょうから、山場になるでしょうね。

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