再来年(2016年)の大河ドラマの予想

 2010年4月30日に、2012年の大河ドラマを予想したことがあります。その後、2010年7月23日に大手スポーツ紙が2012年の大河ドラマは平清盛と報道し、2012年8月4日に正式に発表されました。私は4月の時点で、2012年の大河ドラマは江戸時代中期の商人ものか、平家視点からの源平ものになる、と予想したのですが、私にしては珍しくよい線を突いていたようです。再来年(2016年)の大河ドラマは、早ければ今年6月頃に発表になるでしょうから、今回、久々に再来年の大河ドラマを予想してみます。

 2年連続で時代が重なることはあまりなく、多少重なったとしても舞台となる地域が異なる場合がほとんどのようです。来年(2015年)は幕末~明治時代となりますが、2年連続幕末となったのは50年近く前だけのようですから、再来年は幕末よりも前か、大正時代以降の近代ものとなるでしょう。近年の近現代もの大河ドラマとなると、昨年(2013年)と来年(2015)くらいですが、どちらも半ばまでは幕末ドラマですから、純然たる近現代大河ドラマとなると、1986年の『いのち』までさかのぼります。どうも、近現代ものは朝の連続テレビ小説、時代劇は大河ドラマという役割分担がほぼ確立されてしまった感もあるので、再来年は幕末よりも前の作品になりそうです。

 次に題材ですが、現在では各自治体による大河ドラマの誘致活動が活発であることが参考になると思います。とはいっても、私も現在どのような誘致活動が行なわれているのか、じゅうぶんに把握できているとは言えません。私が把握しているのは、保科正之・北条早雲(伊勢盛時)・塚原卜伝・大友宗麟・戦国時代の島津家・長宗我部元親・上杉鷹山・真田「幸村」・源義仲といったところです。

 これらのうち、近年の大河ドラマと舞台の重なる題材は避けられる傾向にあると思います。そうすると、『八重の桜』と重なる保科正之・『篤姫』と重なる戦国時代の島津家はなさそうです。また、単発ドラマや短期の連続ドラマで取り上げられた人物もなさそうです。どうも、大河ドラマの主人公は無理なので単発・短期連続ドラマで我慢してください、というNHKの弁明のように思えます。そうすると、塚原卜伝・大友宗麟・上杉鷹山はなさそうです。小栗忠順や聖徳太子や(人物ではありませんが)大化改新もなさそうです。

 同じ人物・題材が取り上げられることもありますが、忠臣蔵・豊臣秀吉・源義経・坂本龍馬のように人気・知名度ともに高いものに限定されているようです。そうすると、たとえば、知名度も人気もいまいちな川上貞奴や知名度は高くても不人気な日野富子が再度主人公になることはあり得ないでしょう(少なくとも再来年は)。また、同じ人物とはいっても、ある程度の間が空くものですから、たとえば坂本龍馬はあり得ないでしょう。

 幕末よりも前でそれなりに限定されるだろうとはいっても、主人公・題材の予想はなかなか難しいものですが、近年の大河ドラマの視聴率が低迷していることを考えると、視聴率のとれそうな真田幸村(大河ドラマで信繁とされることは多分ないでしょう)は有力かな、と思います。ただ、ドラマとしては人生の最期が最大の見せ場となるので、予算の確保という点で、制作が難しそうだな、とは思います。『風林火山』の時と同じく、最期に最大の見せ場となる戦いが来るのに、予算が尽きて貧相になってしまうかもしれません。その意味で、近年人気が上昇しているらしい石田三成(大河ドラマの誘致活動があるのか知りませんが)も同様の問題を抱えているとは思います。まあ石田三成の場合は、『葵 徳川三代』の関ヶ原の戦いの映像を使いまわせばよいのかもしれませんが。

 平安時代と源平ものは2012年に『平清盛』で、モンゴル襲来は2001年に『北条時宗』でやっているので、源義仲や鎌倉時代もなさそうです。南北朝時代~室町時代は不人気なので、今のNHKが大河ドラマの題材として取り上げることはないでしょうし、私が昔から希望している乙巳の変~大宝律令の制定あたりまでも、考証の難しさと制作費(江戸時代や戦国時代や平安時代末期とは異なり、衣装・小道具・セットの使い回しが難しいでしょうから、割高になりそうです)を考えると、大河ドラマで取り上げられることはないのでしょう。

 そうすると、やはり戦国時代~江戸時代ということになりそうです。北条早雲(伊勢盛時)ではなく後北条家五代ならば1年じゅうぶんに持ちそうですが、地味な感は否めません。江戸時代だと、久しく定番の忠臣蔵をやっていませんが、忠臣蔵の人気は以前よりも低下している感があるので、5回目があるだろうか、と疑問に思います。江戸時代ならば、わりと長命で田沼時代から化政文化まで描けるということで、松平定信か葛飾北斎ならあり得るかな、と思います。定信ならば、田沼意次との因縁も描けますし、町人文化の視点を打ち出して東洲斎写楽など著名な文化人も登場させれば、なかなか華やかになるのではないか、と思います。

 まとめると、再来年の大河ドラマの主人公は、石田三成(今年の『軍師官兵衛』では悪く描かれそうなので、そのお詫びということで)・真田幸村・松平定信・葛飾北斎の誰かだと予想しておきます。松平定信・葛飾北斎のどちらかが主人公となるようだと、前半は蔦屋重三郎を重要人物として描くと面白くなるのではないか、と思います。大河ドラマは合戦を描かないとつまらないという見解もあるかもしれませんが、合戦のなかった『八代将軍吉宗』はなかなか面白かったと思います。

この記事へのコメント

ひろし
2014年04月08日 12:45
再来年の大河の予想はちょっと微妙ですね。
そもそも、近年は視聴率が低迷する一方で、来年も大河やるかどうかちょっと気になります(そこまで深刻ではないと思いますが...)。
少なくとも、マイナーな時代(平安、鎌倉、昭和など)はほぼスルーだと思いますが。
とすると、やはり戦国・江戸初期が打倒ですね。
個人的に、そろそろ北条早雲などの大物をやって欲しいですけど、近年の主役の選択を考えると、またマイナーな予感がします。
しかし、視聴率の事を考えれば、そろそろ大物が出てくると思います。

私の予想では、北条早雲・鍋島直茂・明智光秀・松永久秀・加藤清正の誰かと予想します。
石田三成の可能性もありますが、近年の不遇の扱いを考えると、ちょっと無理な気がします。
聖徳太子も観たいですが、題材的には無理があるため、ほぼ不可能。
まあ、多分どれも外れると思いますが(笑)。

正式発表は、毎年遅くなるので、恐らく11月~12月位だと思います。
それでは~
2014年04月08日 20:17
北条早雲の大河誘致運動たいしては、NHKの反応が芳しくなかったという噂もありますね。

鍋島直茂と明智光秀は、近年のNHK好みの夫婦愛を描けそうなので、そのうちやりそうな気がします。

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