『太陽にほえろ!』352話~356話
352話「ボン・絶体絶命」7
スーパーに3人組の強盗が押し入り、そのうちの1人が警備の大沢指令補と格闘中に死亡します。その後、残った犯人2人のうちの1人が、またしても大沢との格闘中に死亡します。2件とも、正当防衛との判断がくだされましたが、正当防衛による死亡事件が2件続いたことで、一係は大沢に疑念を抱くようになります。捜査の結果、大沢が本庁の特殊部隊出身と分かり、スーパーに押し入った強盗に殺害された部下の復讐のために、犯人を殺したのではないか、との疑念が強まります。
あくまでも大沢を信じようとするボンですが、警備会社から解雇された大沢は、生き残った犯人から襲われたさい、止めに入ろうとしたボンを犯人から奪った拳銃で襲い、自動車を奪って逃走します。大沢を追ったボンは、倉庫近くの空き地や建物で大沢と対峙しますが、特殊部隊出身の大沢相手にはやはり分が悪く、追い詰められてしまいます。しかし、間一髪のところで他の刑事たちが突入し、ボンは虎口を脱します。大沢の狂気の一面があまり深く掘り下げられなかったのが残念ですが、アクションシーンはなかなか迫力があり、楽しめました。
353話「ラスト・チャンス」9
冴えない中年男性が、危険な取引を行い、人生の「ラスト・チャンス」にかける話です。冴えない中年男性を演じるのは柳生博氏で、『太陽にほえろ!』にもたびたび出演していますが、小市民を演じるのが上手い柳生氏の出演により、作品の質が高められていると思います。脚本自体も、謎がつながっているところや、長さんの粘り強さと思いやりが描かれているあたりはなかなか面白く、出来のよい作品になっていると思います。
354話「交番爆破」8
交番が爆破され、犯人は6人の囚人の釈放を要求します。犯人は誰なのか、その目的は何なのか、という謎解きを中心に話が展開します。謎解き自体もなかなか面白かったのですが、ロッキーが派遣された交番に勤務しているベテラン警官の飄々とした感じがなかなかよく、イライラしているロッキーとの対比には面白さもありました。全体的には深刻な話なのですが、コメディー色も認められ、一面に偏らず多様な要素があるところに、『太陽にほえろ!』の面白さがあると思います。
355話「ボス」10
『太陽にほえろ!』全718話(PARTIIまで含めると730話)のなかでも、この355話は屈指の出来だと思います。刑事としての使命と、先輩刑事への配慮・自身の立場の悪化との狭間で苦悩するボスと、そのボスを信頼しきっている一係の面々のボスへの協力が描かれ、ボスの強さとともに、一係の結束の固さが印象深い話です。ある意味、この355話は『太陽にほえろ!』の頂点と言える作品だったのかもしれません。北村和夫氏や睦五郎氏や久米明氏や三浦真弓氏など、ゲスト出演者が豪華なのも魅力です。
356話「制服を狙え」8
ボン・ロッキーが在籍していたときの話は、再放送も含めてすべて少なくとも一回は見ているはずなのですが、内容をまったくといってよいほど覚えていない話がほとんどです。しかし、この356話「制服を狙え」は、話の細かい流れはあまり覚えていなかったものの、ボンがパチンコをしている冒頭の場面や、犯人の顔を覚えていないのか?とボンが殿下から問い詰められたところや、ボンが殺されそうになった場面や、山さんが日本人は制服に弱いと言ったことなどが、記憶に残っていました。ボンが死にそうになった話ということで、強く印象に残ったということでしょうか。
スーパーに3人組の強盗が押し入り、そのうちの1人が警備の大沢指令補と格闘中に死亡します。その後、残った犯人2人のうちの1人が、またしても大沢との格闘中に死亡します。2件とも、正当防衛との判断がくだされましたが、正当防衛による死亡事件が2件続いたことで、一係は大沢に疑念を抱くようになります。捜査の結果、大沢が本庁の特殊部隊出身と分かり、スーパーに押し入った強盗に殺害された部下の復讐のために、犯人を殺したのではないか、との疑念が強まります。
あくまでも大沢を信じようとするボンですが、警備会社から解雇された大沢は、生き残った犯人から襲われたさい、止めに入ろうとしたボンを犯人から奪った拳銃で襲い、自動車を奪って逃走します。大沢を追ったボンは、倉庫近くの空き地や建物で大沢と対峙しますが、特殊部隊出身の大沢相手にはやはり分が悪く、追い詰められてしまいます。しかし、間一髪のところで他の刑事たちが突入し、ボンは虎口を脱します。大沢の狂気の一面があまり深く掘り下げられなかったのが残念ですが、アクションシーンはなかなか迫力があり、楽しめました。
353話「ラスト・チャンス」9
冴えない中年男性が、危険な取引を行い、人生の「ラスト・チャンス」にかける話です。冴えない中年男性を演じるのは柳生博氏で、『太陽にほえろ!』にもたびたび出演していますが、小市民を演じるのが上手い柳生氏の出演により、作品の質が高められていると思います。脚本自体も、謎がつながっているところや、長さんの粘り強さと思いやりが描かれているあたりはなかなか面白く、出来のよい作品になっていると思います。
354話「交番爆破」8
交番が爆破され、犯人は6人の囚人の釈放を要求します。犯人は誰なのか、その目的は何なのか、という謎解きを中心に話が展開します。謎解き自体もなかなか面白かったのですが、ロッキーが派遣された交番に勤務しているベテラン警官の飄々とした感じがなかなかよく、イライラしているロッキーとの対比には面白さもありました。全体的には深刻な話なのですが、コメディー色も認められ、一面に偏らず多様な要素があるところに、『太陽にほえろ!』の面白さがあると思います。
355話「ボス」10
『太陽にほえろ!』全718話(PARTIIまで含めると730話)のなかでも、この355話は屈指の出来だと思います。刑事としての使命と、先輩刑事への配慮・自身の立場の悪化との狭間で苦悩するボスと、そのボスを信頼しきっている一係の面々のボスへの協力が描かれ、ボスの強さとともに、一係の結束の固さが印象深い話です。ある意味、この355話は『太陽にほえろ!』の頂点と言える作品だったのかもしれません。北村和夫氏や睦五郎氏や久米明氏や三浦真弓氏など、ゲスト出演者が豪華なのも魅力です。
356話「制服を狙え」8
ボン・ロッキーが在籍していたときの話は、再放送も含めてすべて少なくとも一回は見ているはずなのですが、内容をまったくといってよいほど覚えていない話がほとんどです。しかし、この356話「制服を狙え」は、話の細かい流れはあまり覚えていなかったものの、ボンがパチンコをしている冒頭の場面や、犯人の顔を覚えていないのか?とボンが殿下から問い詰められたところや、ボンが殺されそうになった場面や、山さんが日本人は制服に弱いと言ったことなどが、記憶に残っていました。ボンが死にそうになった話ということで、強く印象に残ったということでしょうか。
この記事へのコメント
「 制服を狙え」ですがこれも最後のラストシーンは吉野巡査のテスト出演に思えました。
いずれにせよこの頃の作品は、間もなくボンの姿が見れなくなる寂しさがよぎりながらの試聴だと思います。
ボンの退場はやはり寂しくなりますね。
私も太陽にほえろ!直撃世代なので、このブログは楽しみに読ませて頂いてます。
某ヤフーのアンケートでは一番印象の低い殉職刑事にランキングされてたボンですが、若手刑事の中で、私はボンが一番好きでした。
ボンの印象が低いのは残念ですね。ボンの出演期間が『太陽にほえろ!』で最も視聴率が高かった時期でしょうし、質も高水準だと思うのですが。
やはり、演じた宮内淳氏が早々に俳優活動から身を引いたのが原因なのでしょうか。
ある人はこの回を太陽にほえろ!全話の中の最高傑作と言い、またある人は全ての刑事ドラマの頂点のストーリーで、これ以上のテーマを刑事ドラマでは描けないとも言います。
誤認逮捕→冤罪という重いテーマの回は様々な刑事ドラマで取り上げられてきました。
しかし観賞後に、心地良い感動を与えるという一点で、他の同種の作品に比べ、この『ボス』は秀逸な出来になっています。
『…生きてるってことは、それだけで素晴らしいことだよな!藤堂さん…』
太陽にほえろ!の最終回にも繋がる生命讃歌を謳ったこのセリフ。
本放映から35年以上経ちましたが、私の記憶に鮮明に焼き付いてます。
355話「ボス」もそうですが、『太陽にほえろ!』の鎌田敏夫氏の脚本には名作が多いと思います。
毎週月曜日から金曜日連続ドラマ放送したい甲子園野球や放送休み多いしスペシャル太陽にほえろ二時間放送などやってほしい