大河ドラマ『軍師官兵衛』第9回「官兵衛試される」

 まだ日付は変わっていないのですが、3月3日分の記事として掲載しておきます。今回は官兵衛が力量を試される話でした。半兵衛の挑発に乗ってしまった官兵衛は、自らの才覚で道を切り開いていこうとするものの、窮地に陥ってしまいます。その官兵衛を、半兵衛が信長に進言し、友人の村重が援軍を出して救う、という王道的な構成になっていました。相変わらず、分かりやすさを重視した安全運転といった感じの作風となっています。それが地味な印象を与えていることも否定できず、視聴率の低迷の一因も、地味な印象にあるのではないか、とも思います。しかし、変に奇を衒った作風よりはよいでしょう。

 今回から半兵衛が本格的に物語に関わってきました。この作品の半兵衛はかなり理知的な人物として描かれており、冷静というよりも冷酷さを感じさせるところもありますが、単にそれだけではない、深さを感じさせる人物でもあります。今回の内容からすると、半兵衛を主人公の官兵衛にとって師とも言える存在として描こう、という制作意図なのでしょう。半兵衛が官兵衛を一人前の軍師(この位置づけについて、批判が多いようですが)として認め、死期が近づいた時に、秀吉に自分の後任として官兵衛を推薦する、という話になるのでしょうか。

 本願寺の動向や、それと関連して、村重が信長を裏切る伏線も描かれました。淡々と出来事を消化しているだけ、という批判もあるようですが、連続ドラマを意識した作りになっており、これまでのところは、それほどひどい出来ではないと思います。この分だと、最終回まで脱落せずに視聴を続けられそうです。前半の山場は村重が信長を裏切る過程にありそうで、村重の心理描写に注目しています。今回やや残念だったのは、官兵衛が赤松家を説得する場面がほぼ省略されたことで、ここは官兵衛の優秀なところを印象づけるためにも、時間を割いてもらいたかったものです。

この記事へのコメント

ひろし
2014年03月04日 15:04
う~~~~~ん。
今回は、ちょっとイマイチでした。
先週、せっかく面白くなり始めたのに、今回はつまらなかったです。
ベタで、モヤモヤで、葛藤がなく、面白く無かったです。

二兵衛が初めて揃いましたが、イマイチでした。
なんか、余りライバル心が伝わりませんでした。
一昨年の清盛と義朝の程ではなくても、もうちょっとどうにかならなかったか?
まあ、半兵衛を演じる、谷原さんは巧かったです。
このキャスティングOKですが、ちょっと大河・時代劇に出すぎです(汗)。

確かに地味な印象がありますが、今年は去年以上に地味だと思います。
この路線が続くと、感想を書くのが厳しいです。

手堅くて無難に進捗しておりますが、どうも面白味が無く、なかなかハマれません。
久々の戦国大河なのに、残念です。

来週は、毛利との戦があるから、ちょっとは面白くなりそう。
2014年03月04日 21:03
正直なところ、あまり面白さはありませんね。

この先が気になって仕方ないとか、感心させられるとかいったことはありませんが、好みの役者も出演しているので、最終回まで視聴を続けられそうです。

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