沖縄で2万年前頃の人骨と貝製道具が発見される
まだ日付は変わっていないのですが、2月16日分の記事として掲載しておきます。沖縄県南城市のサキタリ洞遺跡で2万年前頃の人骨と貝製道具が発見された、と報道されました。この報道によると、マルスダレガイ科やクジャクガイなどの貝の破片約40点が発見され、道具の証拠となる使用痕が確認できたそうです。ツノガイの破片2点はビーズのように使ったと推測されています。同じ地層から人間の歯と足の骨も見つかり、同じ層の木炭を測った放射性炭素年代測定により、年代は23000~20000年前頃と推定されました。これは人骨と道具がそろった日本最古の例となります。
日本列島はおおむね酸性土壌なので更新世の人骨が残りにくいのですが、沖縄は石灰岩質なので、人骨が残りやすくなっています。サキタリ洞遺跡の南1.5kmの八重瀬町では、サキタリ洞遺跡の人骨と近い年代の港川人が発見されています。沖縄では更新世の人骨が発見されるのに人工物が共伴せず、この点が謎だったのですが、今回の発見はその空白を埋めるものとなります。サキタリ洞遺跡ではこの他に、近年の調査により、沖縄では最古となる8000年前の土器や、12000年以上前の人骨・石器が発見されているそうです。
日本列島はおおむね酸性土壌なので更新世の人骨が残りにくいのですが、沖縄は石灰岩質なので、人骨が残りやすくなっています。サキタリ洞遺跡の南1.5kmの八重瀬町では、サキタリ洞遺跡の人骨と近い年代の港川人が発見されています。沖縄では更新世の人骨が発見されるのに人工物が共伴せず、この点が謎だったのですが、今回の発見はその空白を埋めるものとなります。サキタリ洞遺跡ではこの他に、近年の調査により、沖縄では最古となる8000年前の土器や、12000年以上前の人骨・石器が発見されているそうです。
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