縄文時代の人骨91体の分析
縄文時代の人骨の分析結果について報道されました。この報道によると、富山市呉羽地区の小竹貝塚(縄文時代前期、約6750~5530年前)で発見された人骨は少なくとも91体にのぼる、とのことです。貝の腕輪も発見されているそうです。少なくとも91体にのぼる人骨のうち53個体で性別が判明し、男性が35個体・女性が18個体だったそうです。年代別では、10代後半~20代の青年が15個体と最多で、胎児や新生児の骨もあったそうで、やはり縄文時代の平均寿命が短かったことがうかがえます。
なんといっても注目されるのは、これらの人骨のDNA解析の結果が公表されたことです。この報道を読んだだけでは、どのDNAが解析されたのか明示されていないのですが、「北方系」と「南方系」という区分が用いられており、ミトコンドリアDNAが解析されたようです。この報道によると、DNA解析の結果、小竹貝塚の縄文時代人には、バイカル湖周辺や北海道縄文時代人に多く見られる「北方系」と、東南アジアから中国南部に多く見られる「南方系」の系統が混在しており、渡来系の弥生人や現代の日本人に多いタイプは見られなかったそうです。
なんといっても注目されるのは、これらの人骨のDNA解析の結果が公表されたことです。この報道を読んだだけでは、どのDNAが解析されたのか明示されていないのですが、「北方系」と「南方系」という区分が用いられており、ミトコンドリアDNAが解析されたようです。この報道によると、DNA解析の結果、小竹貝塚の縄文時代人には、バイカル湖周辺や北海道縄文時代人に多く見られる「北方系」と、東南アジアから中国南部に多く見られる「南方系」の系統が混在しており、渡来系の弥生人や現代の日本人に多いタイプは見られなかったそうです。
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