『あまちゃん』第24週「おら、やっぱりこの海が好きだ!」

 まだ日付は変わっていないのですが、9月16日分の記事として掲載しておきます。第24週は、アキに続いて安部とずぶん先輩と水口も北三陸に戻ってきました(水口は北三陸出身ではありませんが、そこそこ長く滞在しており、この点ではアキとやや似た立場と言えるかもしれません)。北三陸編の人々が再集結しつつある感じで、残り2週と最終回が近くなっていよいよ話をまとめにきたのかな、と思うと寂しいものがあります。安部はそのうち北三陸に戻ってくるのかな、とは予想していましたが、鮨屋で真剣に修行し、最近では職人としての成長もはっきりと見られるようになったずぶん先輩が、この時点で梅頭から去るのは予想外でした。アキと交際中ということもありますが、アキの求心力が強いということを強調するための話の展開なのかな、とも思います。

 東日本大震災からの復興は、現実においてもとても果たされたとは言えず、道半ばと言うことも憚られるくらいですが、作中の北三陸でも復興への道のりは遠く、住民は苦悩します。しかし、それでも作中の北三陸住民は逞しく地道にできることを少しずつ行なっていっており、登場人物の個性の強さと明るさにより、ドラマ自体は暗いものにはなっていません。東日本大震災とその後をドラマでどう描くのかということは、現時点でも今後もたいへん難しいことだと思うのですが、この作品に関しては、少なくとも大声で批判されるような出来ではないと思います。

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