『週刊新発見!日本の歴史』第7号「江戸時代9 幕藩体制と「名君」たち」
この第7号は、名君(明君)に注目して江戸時代初期~末期までを扱っており、名君という視点で読み解く江戸時代の歴史と言えそうです。江戸時代になって政治情勢が安定すると、武士には統治者としての能力がさらに要求されるようになります。本質的には軍事組織である藩(この用語が明治時代以降に一般的になっていったことも、この第7号では指摘されています)を、太平の世の統治組織として機能させるにはかなりの苦労があったはずで、改革を志した江戸時代の名君も、そうした背景にあって登場したのだろう、と思います。
もちろん、江戸自体の名君と一括りにしてみても、その藩政改革の在り様が時代・地域により異なっていることも確かで、この第7号では、初期・中期・末期の代表的な名君を取り上げ、大名へ富を集中しようとした初期、藩財政の悪化に対応して財政改革を志した中期、西洋列強の圧力も視野に入れて近代化にも取り組んだ末期、というようにそれぞれの時期の藩政改革の在り様が述べられています。この第7号までは、現代日本社会において関心の高そうな時代がそれぞれ取り上げられてきましたが、次号の「古墳時代1」からは、年代順に刊行されるようです。ただ、できるだけ最新の研究成果を取り入れたいということなのか、縄文時代は最終号の前号、弥生時代は最終号での刊行となるようです。
もちろん、江戸自体の名君と一括りにしてみても、その藩政改革の在り様が時代・地域により異なっていることも確かで、この第7号では、初期・中期・末期の代表的な名君を取り上げ、大名へ富を集中しようとした初期、藩財政の悪化に対応して財政改革を志した中期、西洋列強の圧力も視野に入れて近代化にも取り組んだ末期、というようにそれぞれの時期の藩政改革の在り様が述べられています。この第7号までは、現代日本社会において関心の高そうな時代がそれぞれ取り上げられてきましたが、次号の「古墳時代1」からは、年代順に刊行されるようです。ただ、できるだけ最新の研究成果を取り入れたいということなのか、縄文時代は最終号の前号、弥生時代は最終号での刊行となるようです。
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