第95回全国高校野球選手権大会3日目

 これは8月12日分の記事として掲載しておきます。1回戦4試合が行なわれました。第1試合は鳴門と星稜が対戦し、鳴門が7回に集中打で一気に突き放し、12-5で勝ちました。星稜と箕島や明徳義塾との対戦が実現しなかったのは残念です。第2試合は作新学院と桜井が対戦し、作新学院が猛打で桜井を圧倒し、17-5で勝ちました。ずっと低迷していた作新学院ですが、近年は活躍が目立ち、今大会も組み合わせ次第では上位進出もあるでしょう。第3試合は福井商と帯広大谷が対戦し、福井商が8回に逆転して4-3で勝ちました。福井商には、強豪校・その大会の優勝校と対戦することが多く、早い段階で敗退するという印象があるのですが、今大会はどうなるでしょうか。

 第4試合は1回戦でもっとも注目されていたであろう浦和学院と仙台育英との対戦で、まだ初戦で浦和学院のエースが元気であろうということもありますが、総合力でも浦和学院がやや上かな、と予想していました。試合は、1回表に浦和学院が仙台育英のエラーから1点をとったものの、1回裏に浦和学院の小島投手の制球が定まらず、この回だけで5四死球を与えてしまい、3安打も打たれ、仙台育英に6点を奪われるという予想外の展開となりました。小島投手は、1回にクリーンヒットを2本打たれたとはいえ、球威・キレにはあまり問題がなかったように思うのですが、とにかく1回は制球が定まりませんでした。

 浦和学院は3回表に長打攻勢で一気に8点をとって逆転し、その後、一度は10-6と突き放したのですが、仙台育英は6回に4点をとって同点に追いつき、その後は優位に試合を進め、浦和学院の小島投手が9回に脚を負傷して降板した後、サヨナラ勝ちを収めました。仙台育英が選抜優勝校の浦和学院に勝つのはさほど不思議ではないにしても、11-10という結果になるとは予想していませんでした。単純に面白い試合ではありましたが、四死球やエラーが目立つなど、正直なところ、優勝候補同士の戦いとしてみると、物足りないところがあった感は否めません。

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