太巻の真意

 まだ日付は変わっていないのですが、7月26日分の記事として掲載しておきます。『あまちゃん』もついに100回目を迎え、全体の2/3近くまで進んだことになります。まだ残りが1/3ほどあるので結末が予想しづらく、どのような最終回となるのか、楽しみにしています。先週と今週で春子・太巻・ひろ美の因縁がかなり明かされ、アキは表の立場でデビューできなかった母と自分とを重ね合わせ、自分もデビューできないのではないか、と不安になっているようです。第100回にて、アキはついに太巻に、自分を冷遇するのは母の春子のためなのか、と問い質します。

 確かに、アキが春子の娘だと知った時の太巻の尋常ではない動揺と、その後の太巻のアキへの態度が変わったことから考えると、太巻が春子の娘であるアキを疎ましく思い、冷遇して追い出そうとしているようにも見えます。しかし、アキに感情移入せずに見ると、歌も踊りも下手、国民投票では46人中42位(投票操作があったのかもしれませんくが)で解雇対象だったのが繰り上げ当選、演技ではNG40回と、まるで良いところがなく、冷遇されても当然と言えます。また、GMTのメンバーにしても、一部はそれなりに人気があるとはいっても、有馬めぐ抜きにGMTのCDを出すのは無謀、との判断を経営者の太巻がくだしても不思議ではありません。

 アキが春子の娘だと知ってから、太巻のアキへの態度が変わったのは、過去の苦い思い出がよみがえって疎ましく思っているから、という可能性もあるのですが、アキが春子の娘ということで、太巻は二度と失敗したくないので、アキのデビューについて冷徹にタイミングを計っている、ということなのかもしれません。太巻の態度が変わったのは、アキが使い捨てしてもかまわない所属芸能人の一人から、真剣に芸能人としての将来を考える対象に変わったからで、太巻にとって、現時点でのアキは人気・実力ともにデビューに相応しくない、ということなのかもしれません。

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