宝塚記念結果

 まだ日付は変わっていないのですが、6月24日分の記事として掲載しておきます。阪神では宝塚記念が行なわれました。オルフェーヴルの回避はたいへん残念でしたが、昨年の年度代表馬ジェンティルドンナ、天皇賞(春)を勝ったフェノーメノ、皐月賞・菊花賞・有馬記念勝ちのゴールドシップが出走してきて、芝路線の上半期を締めくくるのに相応しい出走馬構成になったと思います。1番人気は、昨年のジャパンカップでオルフェーヴルに勝ったということと、陣営が自信満々だと報道されていたこともあってか、ジェンティルドンナとなり、2番人気がゴールドシップ、3番人気がフェノーメノで、やはりこの3頭に人気が集中しました。

 レースは、予想通りシルポートが逃げ、2番手のダノンバラードを大きく引き離す展開となりました。シルポートが溜めて逃げるのではなく、後続を引き離して逃げることを予想していた人は多かったでしょうが、陣営の発言から予想できなかったわけではないにしても、3番手につけたジェンティルドンナの後ろにゴールドシップが4番手でつけたのに驚いた人は多かったでしょう。私も、前につけられたらよいな、とは思っていたのですが、内田騎手がスタート直後から押して行って4番手につけたのには驚くとともに、近走とは異なるレースの進め方に、直線で失速しないだろうか、と不安になりました。

 レースは3~4角で動き、三強が上がっていったので、このまま三強の直線での争いになるのかな、と一瞬思ったのですが、ゴールドシップがジェンティルドンナとフェノーメノを置き去りにして抜け出し、内で粘っていたダノンバラードに3馬身半差をつけて完勝しました。2番手につけていたダノンバラードはゴールドシップに差されたものの、シルポートはしっかりと差し、ジェンティルドンナとフェノーメノの追撃を抑えて2着に粘りました。ジェンティルドンナはダノンバラードに首差届かず3着で、そこから半馬身遅れた4着にフェノーメノが入りました。

 ゴールドシップが勝ったのはなんとも嬉しく、正直なところ、前走の天皇賞(春)での負け方があまりにも悪かったので、調子落ちか馬が走る気をなくしてしまったか、そもそもオルフェーヴルやジェンティルドンナやフェノーメノと比較して能力が一枚か二枚落ちるのではないか、などとレース前にはかなり弱気になっていました。それでも、京都や東京の高速馬場よりも阪神の馬場の方が向いているだろう、ということと、馬場が荒れてきて雨が降るなどして力のいる馬場になったことなどから、馬が走る気になれば勝ち負けになるのではないか、と期待していましたが、期待以上の結果を見せてくれました。

 ジェンティルドンナは、阪神では東京ほどの強さを発揮できないということと、海外遠征からの帰国初戦で間隔がやや空いたということと、力のいる馬場になったということで、この結果は仕方のないところでしょうが、やや引っかかったということと、直線で馬場の悪い所を通らざるを得なくなったということもあるにしても、陣営や一部のファンが考えているほどには強くなかった、ということなのでしょう。ジェンティルドンナは凱旋門賞に出走予定とのことですが、本格的な力の競馬ということになると、オルフェーヴルと比較してかなり分が悪いのではないか、と思います。

 フェノーメノ陣営にとって、ゴールドシップよりも後ろで競馬をすることになったのは誤算でしょうが、本格的な力のいる競馬にはあまり向いていない、ということでもあるのでしょう。ゴールドシップは阪神の宝塚記念では楽勝しましたが、やはり高速馬場となる東京の天皇賞(秋)とジャパンカップでは不安が残ります。何とか、もっと楽に先行できるようになるとよいのですが。ゴールドシップは、今年は国内戦に専念とのことですが、本格的な力の競馬に向いていることが改めて証明されたので、オルフェーヴルと共に凱旋門賞に出走してもらいたいものです。

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