イラン大統領選結果
これは6月18日分の記事として掲載しておきます。今月14日に投票が行われたイラン大統領選は、ハッサン=ロハニ(NHKのニュースでは「ロウハニ」と表記されていました)元核交渉責任者が1回目の投票で過半数の票を獲得し(得票率50.7%)、当選を決めました。大統領選の立候補にさいして審査制のあるイランでは、体制批判派が立候補すること自体困難で、今回の大統領選でも改革派の期待する候補が審査で失格とされました。また、前回の大統領選の後の改革派による抗議活動への弾圧により改革派は大打撃を受け、今回の大統領選で改革派は有力な独自候補を擁立することもできませんでした。
そうした政治状況のなか、今回の大統領選は保守派の候補による争いとなり、図抜けた候補もいないことから、決選投票になるのはほぼ間違いない、と私も考えていました。しかし、有力候補のなかに保守強硬派が多いこともあってか、投票直前になってハタミ前大統領など改革派の有力者たちが保守派でも穏健的なロハニ候補への支持を表明したこともあり、改革派の票がロハニ候補に集中したようで、1回目の投票での決着となりました。ロハニ候補は改革派の票を集めて当選したとはいえ、基本的には保守派であり、イランの現体制がすぐに大きく変わるということはなさそうです。ただ、ロハニ候補は対外関係の改善を主張してきただけに、アメリカ合衆国・イスラエル・EUなどとの緊張緩和には期待したいところです。
そうした政治状況のなか、今回の大統領選は保守派の候補による争いとなり、図抜けた候補もいないことから、決選投票になるのはほぼ間違いない、と私も考えていました。しかし、有力候補のなかに保守強硬派が多いこともあってか、投票直前になってハタミ前大統領など改革派の有力者たちが保守派でも穏健的なロハニ候補への支持を表明したこともあり、改革派の票がロハニ候補に集中したようで、1回目の投票での決着となりました。ロハニ候補は改革派の票を集めて当選したとはいえ、基本的には保守派であり、イランの現体制がすぐに大きく変わるということはなさそうです。ただ、ロハニ候補は対外関係の改善を主張してきただけに、アメリカ合衆国・イスラエル・EUなどとの緊張緩和には期待したいところです。
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