『あまちゃん』第5週の感想と第6週の展望

 まだ日付は変わっていないのですが、5月6日分の記事として掲載しておきます。相変わらず『あまちゃん』は面白く、視聴を楽しみにしています。個性豊かな登場人物の多いことがこの作品の大きな魅力となっており、新たに登場した北三陸高校潜水土木科教師の磯野心平も、出番は少ないのですが、強烈な印象を残す存在となっています。第5週は、主人公のアキが先輩に恋をするという話を中心に物語が展開しますが、冒頭で描かれた、安部小百合との一時的?な別れはなかなか感動的な話になっていました。アキの母の春子にたいする安部の想いは初回から描かれており、しっかりと練られた脚本だな、と思います。

 ただ、気になるところもあり、それは多くの視聴者も疑問に思ったことでしょうが、アキの母方の祖父である忠兵衛についてです。春子もアキも忠兵衛は亡くなったと考えているのですが、第5週の最後にて、忠兵衛が実は生きていたことが明かされます。帰省してきた当初の春子が、実家との気まずい関係から、父が亡くなったと知っても墓参りをしないのは理解できますが、ある程度夏と打ち解けてきたのに、まだ忠兵衛の墓参りをしないことは不自然だと思います。毒舌なところがあるとはいえ、春子よりも素直で祖母の夏と打ち解けた関係のアキが、仏壇の忠兵衛の写真に毎朝手を合わせているのに墓参りに行こうとしないのは、もっと不自然ではないか、とも思います。こうした気になるところもあるとはいえ、第5週も面白く、今後も楽しめそうです。ただ、北三陸編がここまで面白いと、東京編はこの面白さを維持できるのだろうか、との不安もあります。

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