大相撲夏場所14日目

 まだ日付は変わっていないのですが、5月26日分の記事として掲載しておきます。結び前の白鵬関と稀勢の里関の全勝対決が大いに注目されたのですが、熱戦の末に白鵬関が掬い投げで稀勢の里関を破り、全勝優勝に向けて大きく前進しました。稀勢の里関は不利な体勢から一度は盛り返し、左四つになって勝機もあったように思うのですが、さすがに白鵬関は強いものです。白鵬関が全勝優勝を達成する可能性は高そうですが、白鵬関の千秋楽の相手の日馬富士関も調子を上げてきた感がありますので、稀勢の里関には、優勝を諦めず千秋楽も頑張ってもらいたいものです。

 心配なのは琴欧洲関で、14日目に松鳳山関に負けてしまい、7勝7敗で千秋楽の鶴竜関との一番を迎えます。琴欧洲関の状態はたいへん悪いようで、まともにやればとても鶴竜関に勝てそうになく、ついに長く維持してきた大関の座から陥落することになりそうです。「大関互助会」と揶揄されていたような時代だと、ここで角番の大関が勝つのかもしれませんが、鶴竜関と琴欧洲関の出身国は異なりますし、鶴竜関は容赦なく琴欧洲関を破りそうです。琴欧洲関には、今場所で大関から陥落するとしても、来場所で大関復帰を狙えるくらいまでに、状態を戻してもらいたいものではありますが。

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